「コミカンソウ」の版間の差分
コミカンソウ属。単位は省略せず示す事とする。 |
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'''コミカンソウ'''(小蜜柑草、''Phyllanthus urinaria'')は[[コミカンソウ科]] |
'''コミカンソウ'''(小蜜柑草、''Phyllanthus urinaria'')は[[コミカンソウ科]][[コミカンソウ属]]の[[一年草]]<ref name=":1" />。別名キツネノチャブクロ(狐の茶袋<ref>{{Cite web |title=狐の茶袋(キツネノチャブクロ)とは? 意味や使い方 |url=https://kotobank.jp/word/%E7%8B%90%E3%81%AE%E8%8C%B6%E8%A2%8B-474829 |website=コトバンク |access-date=2023-05-31 |language=ja |last= |author=小学館 |editor=デジタル大辞泉 |quote=1 [[ホコリタケ]]の別名。また、[[ツチグリ]]の別名。 |
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== 特徴 == |
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== 生育環境と分布 == |
== 生育環境と分布 == |
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道端や畑に多く見られる。日本では関東地方以西の各地と[[小笠原諸島]]、[[沖縄諸島]]<ref>{{Cite web |title=コミカンソウ Phyllanthus urinaria L. subsp. urinaria |url=https://www.kahaku.go.jp/research/activities/project/hotspot_japan/ryukyus/db/S907.html |website=www.kahaku.go.jp |access-date=2023-05-31 |publisher=国立科学博物館 |work=ホーム ≫ 研究と標本・資料 ≫ 研究活動 ≫ 総合研究 ≫ 日本の多様性ホットスポットの構造に関する研究 ≫ 琉球の植物 ≫ 琉球の植物データベース |quote=和名:コミカンソウ。 |
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学名:Phyllanthus urinaria L. subsp. urinaria。 |
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== 類似種 == |
== 類似種 == |
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類似種には、葉が細く直立茎にも着く[[ヒメミカンソウ]](トウダイグサ科コミカンソウ亜科、学名 ''Phyllanthus matsumurae Hayata'' <ref name=":0">{{Cite web |title=ヒメミカンソウ |url=http://www1.ous.ac.jp/garden/photo1/himemikansou.html |website=研究・社会連携機構 自然フィールドワークセンター |access-date=2023-05-31 |publisher=[[岡山理科大学]]}}</ref>)、花柄が長い[[帰化植物]]の[[ナガエコミカンソウ]](ブラジルコミカンソウ<ref> {{Harvnb|森田|村田|2000|pages=246–248}}</ref>)、シマヒメミカンソウ(琉球地方<ref name=":0" />)などが知られる。雄蕊の数を比べるとコミカンソウは3本でヒメミカンソウは2本<ref name=":0" />。[[コミカンソウ属]]には[[草本]]と[[木|木本]]があり、世界の熱帯・亜熱帯を中心に800種前後が分布する。いずれも直立茎(幹)から横に出た小枝に多数の葉が着き羽状複葉風になる。 |
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なお、[[ハナコミカンボク]]も見かけは本種によく似ているが、こちらは小さいながらも木本である<ref>{{Cite web |title=ハナコミカンボク ''Phyllanthus liukiuensis Matsum. ex Hayata'' |url=https://www.kahaku.go.jp/research/activities/project/hotspot_japan/ryukyus/db/S905.html |website=www.kahaku.go.jp |access-date=2023-05-31 |work= 研究と標本・資料 ≫ 研究活動 ≫ 総合研究 ≫日本の多様性ホットスポットの構造に関する研究 ≫ 琉球の植物 ≫ 琉球の植物データベース |publisher=[[国立科学博物館]]|quote= 絶滅危惧カテゴリー(環境省)EN、同(沖縄県)CR、 |
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== 参考文献 == |
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== 外部リンク == |
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**''Phyllanthus urinaria subsp. nudicarpus Rossignol & Haicour'' |
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**''Phyllanthus urinaria subsp. urinaria'' |
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[[Category:コミカンソウ科]] |
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2023年5月31日 (水) 01:59時点における版
コミカンソウ | |||||||||||||||||||||||||||
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コミカンソウ
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Phyllanthus urinaria L. | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
コミカンソウ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Chamberbitter, Leafflower |
コミカンソウ(小蜜柑草、Phyllanthus urinaria)はコミカンソウ科コミカンソウ属の一年草[1]。別名キツネノチャブクロ(狐の茶袋[2])。従来の分類ではトウダイグサ科に入れていた[3]。
特徴
以下は主に岩槻[1]による。
高さは10から40センチメートル、直立茎は紅色を帯び、それから分枝のない小枝を横に出す。葉は長さ1センチメートル前後の長楕円形でほとんど無柄。直立茎では下部にのみやや大きい葉が着き、上部では鱗片状に退化しているが、小枝には左右2列に分かれて密に互生し、小枝は羽状複葉のように見える。また小枝の葉は就眠運動し、夜には2列が上側へ閉じる。その点でもマメ科植物の複葉に似ている。
花は単性で、萼片(6個)と雌蕊(1個、子房上位)または雄蕊(3個)からなり、緑白色で直径1ミリメートルほど。小枝の葉腋から下向きに夏に咲き、ほとんど無柄。小枝の基部から中央部には雌花、先端部には雄花が着く。果実は直径3ミリ程のやや偏平な球形の蒴果で、多数の種子を含み、赤く熟し表面には横方向の凹凸が多い。そのため、見かけは小さなミカンを想わせ、和名の由来にもなっている[4]。その形は、羽状複葉の主軸の下側に実が並んでいる、と見える。
生育環境と分布
道端や畑に多く見られる。日本では関東地方以西の各地と小笠原諸島、沖縄諸島[5]、また韓国、華南、東南・南アジアに分布し、さらに世界の熱帯・亜熱帯に広く帰化している[6]。日本にも史前帰化植物として入った可能性がある。
類似種
類似種には、葉が細く直立茎にも着くヒメミカンソウ(トウダイグサ科コミカンソウ亜科、学名 Phyllanthus matsumurae Hayata [7])、花柄が長い帰化植物のナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ[8])、シマヒメミカンソウ(琉球地方[7])などが知られる。雄蕊の数を比べるとコミカンソウは3本でヒメミカンソウは2本[7]。コミカンソウ属には草本と木本があり、世界の熱帯・亜熱帯を中心に800種前後が分布する。いずれも直立茎(幹)から横に出た小枝に多数の葉が着き羽状複葉風になる。
なお、ハナコミカンボクも見かけは本種によく似ているが、こちらは小さいながらも木本である[9]。
参考文献
主な執筆者順。
- 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2006年11月5日、328頁。ISBN 4-7980-1485-0。
- 森田弘彦、村田源「コミカンソウ属の新帰化植物ブラジルコミカンソウ (新称)」『植物分類,地理』第50巻第2号、2000年、246–248頁、doi:10.18942/bunruichiri.KJ00001077432。
脚注
- ^ a b 岩槻 2006, p. 328
- ^ 小学館. デジタル大辞泉: “狐の茶袋(キツネノチャブクロ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年5月31日閲覧。 “1 ホコリタケの別名。また、ツチグリの別名。 2 コミカンソウの別名。 3 植物ゴンズイの別名。 4 ムラサキケマンの別名。”
- ^ 福原達人. “コミカンソウなど”. 福岡教育大学 生物事務室. 福岡教育大学. 2023年5月31日閲覧。
- ^ 岩槻 2006, p. 328
- ^ “コミカンソウ Phyllanthus urinaria L. subsp. urinaria”. www.kahaku.go.jp. ホーム ≫ 研究と標本・資料 ≫ 研究活動 ≫ 総合研究 ≫ 日本の多様性ホットスポットの構造に関する研究 ≫ 琉球の植物 ≫ 琉球の植物データベース. 国立科学博物館. 2023年5月31日閲覧。 “和名:コミカンソウ。 和名別名:_____。 学名:Phyllanthus urinaria L. subsp. urinaria。 科名:ミカンソウ科。 広域分布:本州(東北南部)~九州, 小笠原諸島; アジアの熱帯~暖帯。 文献に基づく分布:琉球各島。”
- ^ “Phyllanthus urinaria L., [コミカンソウ (世界の植物相)]”. Pl@ntNet. PlantNet. 2023年5月31日閲覧。
- ^ a b c “ヒメミカンソウ”. 研究・社会連携機構 自然フィールドワークセンター. 岡山理科大学. 2023年5月31日閲覧。
- ^ 森田 & 村田 2000, pp. 246–248
- ^ “ハナコミカンボク Phyllanthus liukiuensis Matsum. ex Hayata”. www.kahaku.go.jp. 研究と標本・資料 ≫ 研究活動 ≫ 総合研究 ≫日本の多様性ホットスポットの構造に関する研究 ≫ 琉球の植物 ≫ 琉球の植物データベース. 国立科学博物館. 2023年5月31日閲覧。 “絶滅危惧カテゴリー(環境省)EN、同(沖縄県)CR、 文献に基づく分布=沖縄島(北部)”
外部リンク
- 世界のコミカンソウの分布 キュー植物園 Plants of the World。次の種内分類群を認める。
- Phyllanthus urinaria subsp. nudicarpus Rossignol & Haicour
- Phyllanthus urinaria subsp. urinaria