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[[工業技術院]][[国家プロジェクト|大型プロジェクト]]で1983年度から1992年までの9年をかけて行われた[[国家プロジェクト]]で原子力発電施設作業ロボット(原子力ロボット)、石油生産支援ロボット(海洋ロボット)、生産施設防災ロボット(防災ロボット)の開発が対象だった<ref>[http://rraj.rsj-web.org/atcl/1546 極限作業ロボット用マニピュレータ]</ref>。当時は[[産業用ロボット]]の普及が進みつつあった時代で次にロボットが進出するべき分野として従来は人が行っていた重労働を置き換える目的で開発が進められた<ref>高野政晴. |
[[工業技術院]][[国家プロジェクト|大型プロジェクト]]で1983年度から1992年までの9年をかけて行われた[[国家プロジェクト]]で原子力発電施設作業ロボット(原子力ロボット)、石油生産支援ロボット(海洋ロボット)、生産施設防災ロボット(防災ロボット)の開発が対象だった<ref>[http://rraj.rsj-web.org/atcl/1546 極限作業ロボット用マニピュレータ]</ref>。当時は[[産業用ロボット]]の普及が進みつつあった時代で次にロボットが進出するべき分野として従来は人が行っていた重労働を置き換える目的で開発が進められた<ref>高野政晴, [https://doi.org/10.7210/jrsj.9.614 極限作業ロボットプロジェクト]」『日本ロボット学会誌』 9巻 5号 1991年 p.614-618, 日本ロボット学会, {{doi|10.7210/jrsj.9.614}}, {{naid|130000850362}}</ref>。複数の形式のロボットが開発されたが、基本的に有線式で[[遠隔操作]]による[[マニピュレータ]]を備えて不整地でも走行出来るように[[無限軌道|クローラ]]や[[4足歩行]]の機能を備えた<ref>築山俊史, 「[https://doi.org/10.11499/sicejl1962.27.49 「極限作業ロボット」プロジェクトの現状]」『計測と制御』 27巻 6号 1988年 p.497-500, 計測自動制御学会, {{doi|10.11499/sicejl1962.27.497}}, {{}}</ref>。初期の目標はある程度達成できたが、実用化に向けたいくつかの課題も判明した<ref>柿倉正義, [https://doi.org/10.7210/jrsj.16.27 極限作業ロボットプロジェクトの教訓と残された課題 : 中村桂子先生の指摘を踏まえて]」『日本ロボット学会誌』 16巻 1号 1998年 p.27-29, 日本ロボット学会, {{doi.org/10.7210/jrsj.16.27}}, {{naid|10011652455}}</ref>。 |
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* 極限作業ロボット |
* 極限作業ロボット(原子力関連作業ロボット)海外技術動向等調査報告書 |
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* 極限作業用知能ロボット: メインテナンス・ロボットを中心として |
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* 工業技術院大型プロジェクト 極限作業ロボ ット研究開発技術報告書 極限作業ロボット技術研究組合,1990年12月発行 |
* 工業技術院大型プロジェクト 極限作業ロボ ット研究開発技術報告書 極限作業ロボット技術研究組合,1990年12月発行 |
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* 平井成興 |
* 平井成興, 「[https://doi.org/10.7210/jrsj.9.601 「極限作業ロボットプロジェクト」特集について]」『日本ロボット学会誌』 9巻 5号 1991年 p.601, 日本ロボット学会, {{doi|10.7210/jrsj.9.601}}, {{naid|130000850360}} |
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* 山本 |
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* 荒井裕彦 |
* 荒井裕彦(2008), {{PDFlink|[https://staff.aist.go.jp/h.arai/robotics/tsukuba08.pdf 学術的ロボット研究の問題点について]}} 産業技術総合研究所 講演会資料 |
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* 久武経夫, 中里邦子 |
* {{Cite journal|和書|author=久武経夫, 中里邦子 |title=大災害に立ち向かうロボットの開発 |url=http://jcma.heteml.jp/bunken-search/wp-content/uploads/2011/10/042.pdf |format=PDF |journal=建設の施工企画 |issn=1349547X |publisher=日本建設機械化協会 |year=2011 |month=oct |issue=740 |pages=42-47 |naid=10029829827}}{{リンク切れ|date=2020年8月}} |
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== 関連項目 == |
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2020年8月25日 (火) 07:38時点における版
極限作業ロボット(きょくげんさぎょうロボット、英語: robots for critical work condition)とは、原子力発電所・深海底・宇宙など、人間が作業できないような過酷な環境下で種々の作業をする特殊なロボット。
概要
工業技術院大型プロジェクトで1983年度から1992年までの9年をかけて行われた国家プロジェクトで原子力発電施設作業ロボット(原子力ロボット)、石油生産支援ロボット(海洋ロボット)、生産施設防災ロボット(防災ロボット)の開発が対象だった[1]。当時は産業用ロボットの普及が進みつつあった時代で次にロボットが進出するべき分野として従来は人が行っていた重労働を置き換える目的で開発が進められた[2]。複数の形式のロボットが開発されたが、基本的に有線式で遠隔操作によるマニピュレータを備えて不整地でも走行出来るようにクローラや4足歩行の機能を備えた[3]。初期の目標はある程度達成できたが、実用化に向けたいくつかの課題も判明した[4]。
脚注
- ^ 極限作業ロボット用マニピュレータ
- ^ 高野政晴, 極限作業ロボットプロジェクト」『日本ロボット学会誌』 9巻 5号 1991年 p.614-618, 日本ロボット学会, doi:10.7210/jrsj.9.614, NAID 130000850362
- ^ 築山俊史, 「「極限作業ロボット」プロジェクトの現状」『計測と制御』 27巻 6号 1988年 p.497-500, 計測自動制御学会, doi:10.11499/sicejl1962.27.497, {{}}
- ^ 柿倉正義, 極限作業ロボットプロジェクトの教訓と残された課題 : 中村桂子先生の指摘を踏まえて」『日本ロボット学会誌』 16巻 1号 1998年 p.27-29, 日本ロボット学会, Template:Doi.org/10.7210/jrsj.16.27, NAID 10011652455
参考文献
- 極限作業ロボット(原子力関連作業ロボット)海外技術動向等調査報告書
- 極限作業用知能ロボット: メインテナンス・ロボットを中心として
- 工業技術院大型プロジェクト 極限作業ロボ ット研究開発技術報告書 極限作業ロボット技術研究組合,1990年12月発行
- 平井成興, 「「極限作業ロボットプロジェクト」特集について」『日本ロボット学会誌』 9巻 5号 1991年 p.601, 日本ロボット学会, doi:10.7210/jrsj.9.601, NAID 130000850360
- 山本欣市『極限作業ロボットそのメカニズムと設計技術』、工業調査会、1992年、NAID 10010134078。
- 荒井裕彦(2008), 学術的ロボット研究の問題点について (PDF) 産業技術総合研究所 講演会資料
- 久武経夫, 中里邦子「大災害に立ち向かうロボットの開発」(PDF)『建設の施工企画』第740号、日本建設機械化協会、2011年10月、42-47頁、ISSN 1349547X、NAID 10029829827。[リンク切れ]