鹿のさご
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鹿のさご(しかのさご)は、シカの胎児。「しかのはらご」、またたんに「さご」ともいう。
3、4月のころ、シカのさごは、ネズミよりもおおきく成長し、その皮膚には鹿の子(かのこ。皮膚の斑点)があらわれようという時期である。
このころに採りだし、黒焼きなどにし、薬用とする。
殊に山民のなかでは女性の血の道の妙薬として珍重された。
取り出す時期は、親シカが脛巾をはくといい、蹄の先から毛が抜けかわり、膝におよぶ時期が薬用として最も効力がつよいという。
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