コンテンツにスキップ

酸化プロメチウム(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酸化プロメチウム(III)
{{{画像alt1}}}
立方晶
{{{画像alt2}}}
六方晶
識別情報
CAS登録番号 12036-25-8 チェック
PubChem 11602575
特性
化学式 Pm2O3
モル質量 337.824 g/mol
融点

~2320 ℃[1]

構造
結晶構造 立方晶
関連する物質
その他の陰イオン 塩化プロメチウム(III)
その他の陽イオン 酸化ネオジム(III), 酸化サマリウム(III), 酸化ネプツニウム(III)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化プロメチウム(III)(Promethium(III) oxide)は、化学式Pm2O3の化合物である。プロメチウムの最も一般的な形態である。

結晶構造

[編集]

酸化プロメチウム(III)は、主に次の3つの結晶構造で存在する[1]

結晶構造 ピアソン記号 空間群 No. a,b,c (nm) β(deg) Z 密度
(g/cm3)
立方晶 cI80 Ia3 206 1.099 16 6.85
単斜晶 mS30 C2/m 12 1.422; 0.365; 0.891 100.1 6 7.48
六形晶 hP5 P3m1 164 0.3802; 0.3802; 0.5954 1 7.62

*a, b, cは、格子定数である。Zは単位胞当たりの分子数である。密度はX線データから計算される。

低温の立方晶は、750-800℃に加熱することで単斜晶に変換する。この遷移は、酸化物を融解させることで元に戻る。単斜晶から六方晶への遷移は、1740℃で開始する。

出典

[編集]
  1. ^ a b Chikalla, T. D.; McNeilly, C. E.; Roberts, F. P. (1972). “Polymorphic Modifications of Pm2O3”. Journal of the American Ceramic Society 55 (8): 428. doi:10.1111/j.1151-2916.1972.tb11329.x.