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田口和奈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

田口 和奈(たぐち かずな、1979年 - )は、ウィーンを拠点に活動する日本のアーティスト[1]

概要

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東京都に生まれる。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業し、2005年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了、2008年に同大学院美術研究科美術専攻油画研究領域修了[2]

2010年には五島記念文化賞美術新人賞[3]を受賞。

2013年より文化庁新進芸術家海外留学制度にてウィーンへ。以後オーストリアウィーンを拠点に制作を続ける。

2024年に着想した展覧会「崇高さに関する抽象的な覚書 広島市現代美術館(広島)」[4]が広島市現代美術館(広島)にて開催。

作品について

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  • “絵画を写真にする”という制作方法で、視覚のイニシアティブを問う作品を提示している[3]
  • 作品は複雑なプロセスの積み重ねから創られる。ファッション雑誌やネットに氾濫する様々なイメージの収集から始まり、それらをバラバラに解体してモンタージュし、それを絵画にする。緻密な筆致で描かれた絵画は写真に撮られ、新たなメディアを介して作品になる[5]

主な個展

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2003年 

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「ロストブロマイド—西村智弘企画vol.11現在性の美術」GALLERY MAKI(東京)

2006年

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「その中にある写真」TARO NASU Gallery(東京)

「不在の肖像」広島市現代美術館ミュージアムスタジオ(広島)

2009年

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「そのものがそれそのものとして」SHUGOARTS(東京)

「半分グレーでできている」void+(東京)

2019年

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「エウリュディケーの眼"」void+(東京)

2022年

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Le Forum「A Quiet Sun」田口和奈展“A Quiet Sun“ by Kazuna Taguchi

主なグループ展

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2003年

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「栞展」藍画廊(東京)

2006年

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「Rapt! 20 contemporary artists from Japan(国際交流基金主催)」

Center for Contemporary Photography(メルボルン他オーストラリア複数会場)

「Taipei Biennial: Dirty Yoga」台北市立美術館(台北)

2007年

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「ポートレートセッション」広島市現代美術館(広島)

「VOCA展2007」上野の森美術館(東京)

2008年

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「Biennale Cuvee」OK Center for Contemporary Art(リンツ)

「トレース・エレメンツ―日豪の写真メディアにおける精神と記憶」東京オペラシティーアートギャラリー(東京)

Performance Space(シドニー)

2011年

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「ヨコハマトリエンナーレ2011:OUR MAGIC HOUR」横浜美術館(神奈川)

2012年

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「日本の新進作家vol.11:この世界とわたしのどこか」 東京都写真美術館(東京)

2019年

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「イメージを読む 写真の時間」東京都写真美術館(東京)

2022年

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「光のメディア」東京都写真美術館(東京)

出版物

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  • 「Eurydice(エウリュディケー)」2019年4月30日発行[6] 林道郎氏による執筆

脚注

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  1. ^ https://www.hermes.com/jp/ja/content/maison-ginza/forum/220617/[名無しリンク]
  2. ^ cv”. Kazuna Taguchi. 2024年7月5日閲覧。
  3. ^ a b 田口和奈(たぐちかずな)”. 公益財団法人 東急財団. 五島記念文化賞. 2024年6月21日閲覧。
  4. ^ 崇高さに関する抽象的な覚書”. 広島市現代美術館. 展覧会 (2023年3月30日). 2024年7月19日閲覧。
  5. ^ 田口和奈 「半分グレーでてきている」”. Tumblr. void +. 2024年6月21日閲覧。
  6. ^ Kazuna Taguchi "Eurydice"”. Tumblr. void +. 2024年7月12日閲覧。

外部リンク

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