「樋屋奇応丸」の版間の差分

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== 医薬品 ==
== 医薬品 ==
=== 特徴 ===
=== 特徴 ===
樋屋奇応丸はジャコウ、ユウタン、ジンコウ、ニンジンの4種の生薬を有効成分とする小児五疳薬である<ref>{{Cite web |author=坂上 隆彦 |url= https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/52/5/52_428/_pdf |title= 家庭薬物語 第24回|publisher=ファルマシア Vol.52 No.5 2016 |accessdate=2020-01-24}}</ref>。
樋屋奇応丸はジャコウ、ユウタン、ジンコウ、ニンジンの4種の生薬を有効成分とする小児五疳薬である<ref name="katei24">{{Cite web |author=坂上 隆彦 |url= https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/52/5/52_428/_pdf |title= 家庭薬物語 第24回|publisher=ファルマシア Vol.52 No.5 2016 |accessdate=2020-01-24}}</ref>。製品によってはゴオウも配合している<ref name="katei24" />。


細字[[ボールペン]]の先端ほどの微細な[[銀色]]の錠剤で、すべて自然成分であり、0歳からでも服用できる配慮がある。
細字[[ボールペン]]の先端ほどの微細な[[銀色]]の錠剤で、すべて自然成分であり、0歳からでも服用できる配慮がある。製品によっては糖衣のものもある<ref name="katei24" />


=== 販売 ===
=== 販売 ===

2020年1月24日 (金) 15:59時点における版

樋屋奇応丸ひや きおうがん

  1. 樋屋製薬が製造する乳幼児用の医薬品
  2. 樋屋製薬の子会社で1.の販売元である樋屋奇応丸株式会社1985年に樋屋製薬の販売部門が樋屋製薬販売株式会社として分社化、1994年に現商号に変更。本社は樋屋製薬内にある。

本項では1.について述べる。


樋屋奇応丸(ひや きおうがん)は、大阪市に本社を持つ樋屋製薬が製造する乳幼児用の医薬品である。乳幼児の疳の虫(かんのむし)、またはそれを原因とする夜泣き下痢などに効果がある。ひらがなで「ひや・きおーがん」と表記することもある。また、かつてのパッケージの表記は「樋屋竒應丸」だった。

医薬品

特徴

樋屋奇応丸はジャコウ、ユウタン、ジンコウ、ニンジンの4種の生薬を有効成分とする小児五疳薬である[1]。製品によってはゴオウも配合している[1]

細字ボールペンの先端ほどの微細な銀色の錠剤で、すべて自然成分であり、0歳からでも服用できる配慮がある。製品によっては糖衣のものもある[1]

販売

2011年5月、大幸薬品と樋屋奇応丸11品目に関して独占国内販売権契約を結んだ[2]。これにより大幸薬品は樋屋奇応丸11品目の発売元となり、販売を樋屋奇応丸株式会社から引き継いだ[2]

2016年3月23日、同年5月18日を以て大幸薬品との独占国内販売権契約が満了するのに伴い、翌19日より発売元を再び樋屋奇応丸株式会社に戻し、同時に製品をリニューアルする予定であることが樋屋製薬ホームページ上で発表された。

マヒナスターズが歌うテレビコマーシャルCMソングはテンポの良い曲で印象が強く、知名度が高い。現在でもこの曲をアレンジしたコマーシャルが放送されている。

競走馬「ヒヤキオーガン」

競走馬の「ヒヤキオーガン」は1951年に生まれた父・クモハタ、母・十九照という血統のオスのサラブレッドで、当時の樋屋製薬社長・坂上忠兵衛と生産者・吉田権三郎との共同所有で商品名である「樋屋奇応丸」から命名された。戦績は29戦11勝で主な勝ち鞍に阪神大賞典日本経済新春杯がある。なお当時は「商品名を馬名として登録することはできない」という規則は存在していなかった(「競走馬#競走馬名」の項も参照の事)。

脚注

  1. ^ a b c 坂上 隆彦. “家庭薬物語 第24回”. ファルマシア Vol.52 No.5 2016. 2020年1月24日閲覧。
  2. ^ a b 樋屋奇応丸プレスリリース

関連項目

外部リンク