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ペロは機械式レーダーである[[Su-27 (航空機)|Su-27]]のN001[[メーチ (レーダー)|メーチ]]や[[MiG-29 (航空機)|MiG-29]]のN019{{仮リンク|ルービン (レーダー)|label=ルービン|en|Rubin (radar)}}をPESA化する為に開発されたレーダーアンテナでバックエンド部を持たず、前述のレーダーのバックエンド部と組み合わせて運用される。メーチにペロを統合した場合、探知距離が190 kmまで延長されるほか、12目標を追尾し内6目標をに対して[[R-77 (ミサイル)|R-77]]ミサイルで攻撃することが可能となる。アンテナは極めて軽量でメーチ・ルービン両レーダーの[[カセグレンアンテナ]]に重量に匹敵するとされる<ref>このことは統合にかかる費用を減らすことにもつながる。ほかのPESAレーダーを積む場合大抵レーダーの重量が増加し重心が変化するため機体の飛行制御システムの変更など大幅な再設計が必要となりコストもかかる。ペロの場合その影響がほとんどないため、アレイ部分の交換とソフトの更新だけで済むためコストが低い。</ref>。また、構造が簡単であるため整備や生産がしやすくPESAレーダーとしては比較的安価である。2001年、実験的に2機のペロが組み立てられ内一機が中国に輸出されテストが行われた。なお、この輸出されたペロが後に[[J-10 (航空機)|J-10B]]に搭載されたPESAレーダーの元となったとの情報もある<ref>『漢和防務評論』2011年8月号 P. |
ペロは機械式レーダーである[[Su-27 (航空機)|Su-27]]のN001[[メーチ (レーダー)|メーチ]]や[[MiG-29 (航空機)|MiG-29]]のN019{{仮リンク|ルービン (レーダー)|label=ルービン|en|Rubin (radar)}}をPESA化する為に開発されたレーダーアンテナでバックエンド部を持たず、前述のレーダーのバックエンド部と組み合わせて運用される。メーチにペロを統合した場合、探知距離が190 kmまで延長されるほか、12目標を追尾し内6目標をに対して[[R-77 (ミサイル)|R-77]]ミサイルで攻撃することが可能となる。アンテナは極めて軽量でメーチ・ルービン両レーダーの[[カセグレンアンテナ]]に重量に匹敵するとされる<ref>このことは統合にかかる費用を減らすことにもつながる。ほかのPESAレーダーを積む場合大抵レーダーの重量が増加し重心が変化するため機体の飛行制御システムの変更など大幅な再設計が必要となりコストもかかる。ペロの場合その影響がほとんどないため、アレイ部分の交換とソフトの更新だけで済むためコストが低い。</ref>。また、構造が簡単であるため整備や生産がしやすくPESAレーダーとしては比較的安価である。2001年、実験的に2機のペロが組み立てられ内一機が中国に輸出されテストが行われた。なお、この輸出されたペロが後に[[J-10 (航空機)|J-10B]]に搭載されたPESAレーダーの元となったとの情報もある<ref>『漢和防務評論』2011年8月号 P.22〜23</ref>。{{仮リンク|Su-30MKK (航空機)|label=Su-30MKK|en|Sukhoi Su-30MKK}}のレーダーのアップグレード用として提案されたが、採用されなかった。 |
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== 仕様 == |
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*アンテナ直径:750 mm |
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*重量:40 kg |
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*[http://www.ausairpower.net/APA-Flanker-Radars.html#mozTocId526550 Flanker Radars in Beyond Visual Range Air Combat] |
*[http://www.ausairpower.net/APA-Flanker-Radars.html#mozTocId526550 Flanker Radars in Beyond Visual Range Air Combat] |
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[[Category:機上レーダー]] |
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2014年7月7日 (月) 14:28時点における版
ペロはロシア連邦のリャザン計測器工場(GRPZ)とV・V・チホーノフ記念機器製作所(NIIP)が共同開発したパッシブフェーズドアレイレーダーアンテナである。
概要
ペロは機械式レーダーであるSu-27のN001メーチやMiG-29のN019ルービンをPESA化する為に開発されたレーダーアンテナでバックエンド部を持たず、前述のレーダーのバックエンド部と組み合わせて運用される。メーチにペロを統合した場合、探知距離が190 kmまで延長されるほか、12目標を追尾し内6目標をに対してR-77ミサイルで攻撃することが可能となる。アンテナは極めて軽量でメーチ・ルービン両レーダーのカセグレンアンテナに重量に匹敵するとされる[1]。また、構造が簡単であるため整備や生産がしやすくPESAレーダーとしては比較的安価である。2001年、実験的に2機のペロが組み立てられ内一機が中国に輸出されテストが行われた。なお、この輸出されたペロが後にJ-10Bに搭載されたPESAレーダーの元となったとの情報もある[2]。Su-30MKKのレーダーのアップグレード用として提案されたが、採用されなかった。
仕様
Su-27用
- アンテナ直径:1050 mm
- 重量:82 kg
MiG-29用
- アンテナ直径:750 mm
- 重量:40 kg
脚注
- ^ このことは統合にかかる費用を減らすことにもつながる。ほかのPESAレーダーを積む場合大抵レーダーの重量が増加し重心が変化するため機体の飛行制御システムの変更など大幅な再設計が必要となりコストもかかる。ペロの場合その影響がほとんどないため、アレイ部分の交換とソフトの更新だけで済むためコストが低い。
- ^ 『漢和防務評論』2011年8月号 P.22〜23