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2014年4月8日 (火) 02:32時点における版
藤本 勝次(ふじもと かつじ、1921年 - 2000年)は日本の中東イスラーム学者。元関西大学文学部教授。大阪府大阪市生まれ。専攻は中世イスラム文化史。京都帝国大学東洋史学科でアラビア語を学ぶ。1975年4月から1982年9月までの間、関西大学の東西学術研究所の所長をつとめた。池田修、伴康哉とともにクルアーン全文を日本語訳している。井筒俊彦による翻訳や日本ムスリム協会版とは異なり、登場する聖書由来の人名は原音にこだわらず、「イエス」「マリア」といった既に日本語訳聖書などで定着していた表記を用いている。
エピソード
- 大学を卒業して軍隊に入ったとき、せっかくアラビア語を学んだのだから、ムスリムの住むマレー半島やジャワ島・スマトラ島に派遣してもらおうと頼んでみたが、聞いてもらえず結局中支戦線に行くことになった[1]。
著書
- 『マホメット ユダヤ人との抗争』中央公論社〈中公新書〉、1971年
- 『中東をめぐる諸問題』晃洋書房、1985年
訳書
- 著者複数『シナ・インド物語』 関西大学出版部〈東西学術研究所訳注シリーズ1〉、1976年
- ブズルグ・イブン・シャフリヤール『インドの不思議』 関西大学出版部〈東西学術研究所訳注シリーズ2〉、1978年
- ウサーマ・ブヌ・ムンキズ『回想録』 関西大学出版部〈東西学術研究所訳注シリーズ3〉、1987年
- イブン・ジュバイル『旅行記』 池田修共訳、関西大学出版部〈東西学術研究所訳注シリーズ6〉、1992年、講談社学術文庫、2009年7月
- 『コーラン』 伴康哉・池田修共訳
記念論集
- 『藤本勝次先生 加藤一朗先生古稀記念 中近東文化史論叢』(同記念会編、1992年)
参照
- ^ 「コーランと私」『世界の名著 15 コーラン』8頁