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'''セロビオース'''(D-Cellobiose)は、[[グルコース]]2分子がβ1,4結合でつながった[[二糖]]で、化学式はC<sub>12</sub>H<sub>22</sub>O<sub>11</sub>。[[セルロース]]を[[セルラーゼ]]で分解すると生じる。[[CAS登録番号]]は528-50-7。
'''セロビオース'''(D-Cellobiose)は、[[グルコース]]2分子がβ1、4結合でつながった[[二糖]]で、化学式はC<sub>12</sub>H<sub>22</sub>O<sub>11</sub>。[[セルロース]]を[[セルラーゼ]]で分解すると生じる。[[CAS登録番号]]は528-50-7。


[[水]]に溶けにくい結晶性粉末で、わずかに甘みを呈する。[[オリゴ糖]]の一種であり、整腸作用を有する。
[[水]]に溶けにくい結晶性粉末で、わずかに甘みを呈する。[[オリゴ糖]]の一種であり、整腸作用を有する。

2006年1月30日 (月) 04:19時点における版

ファイル:Cellobiose2.png
セロビオースの構造式

セロビオース(D-Cellobiose)は、グルコース2分子がβ1、4結合でつながった二糖で、化学式はC12H22O11セルロースセルラーゼで分解すると生じる。CAS登録番号は528-50-7。

に溶けにくい結晶性粉末で、わずかに甘みを呈する。オリゴ糖の一種であり、整腸作用を有する。

従来の、セルロースを分解する方法ではコストがかさんでいたが、最近ではスクロースから合成する方法が開発されている[1]

アミロースの合成

2005年3月17日江崎グリコはセロビオースに5種類の酵素を作用させることによりアミロースを生産することに成功したと発表した[2]

セルビオース及び酵素の量産化技術がまだ確立しておらず、アミロースの生産効率も35%とまだ低いなど課題は多い[3]が、実用化できれば将来の食料危機解消の切り札となる可能性がある。