「マイクロフィラメント」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Y tambe (会話 | 投稿記録)
m +img
カテゴリ移動
9行目: 9行目:




[[Category:細胞生物学|まいくろふいらめんと]]
[[Category:細胞骨格|まいくろふいらめんと]]
[[en:Microfilament]]
[[en:Microfilament]]

2005年12月20日 (火) 13:33時点における版

マウス線維芽細胞のマイクロフィラメント。蛍光染色像

マイクロフィラメントミクロフィラメントとは、微細線維(びさいせんい)とも呼ばれ、細胞内にあって、細胞の形を維持したり、形を変化させたり、細胞内の物質移動を担っている細胞骨格を構成する線維のうちのひとつ。

その実体は、蛋白質であるアクチンが線維状に重合してできるポリマーで、線維状アクチン(Fアクチン)と呼ばれる高分子が主な構成成分である。このことから、アクチンフィラメントと呼ばれることもあるが、必ずしもアクチンのみからなる線維構造ではないので、この呼称の扱いには注意が必要となる。

マイクロフィラメントを構成するアクチンは、筋に含まれるαアクチンとは型が異なり、βアクチンである。外径は6 nm前後。二重らせん構造となっており、アクチン分子13.5個、35 nmでちょうど1回転ねじれている。

マイクロフィラメントは、電子顕微鏡により直接観察するほか、アクチンと結合する性質を持ったファロイジンという分子を利用して、蛍光色素を結合させたファロイジンによってアクチンの繊維を染色し蛍光顕微鏡で観察することができる。