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[[蒸発岩]](じょうはつがん)とは、[[湖]](主に水の供給量が限られる塩湖であることが多い)が干上がった際に水中に溶けていた物質が[[析出]]し、岩となっ。成は [[岩塩]]、[[石膏]]などを主とする。[[カンブリア紀]]以降の地層に見られ、乾燥気候の指標ともなる。
[[蒸発岩]](じょうはつがん)とは、[[湖]](主に水の供給量が限られる塩湖であることが多い)が干上がった際に水中に溶けていた物質が[[析出]]し、生成し[[岩石]][[鉱物]]は [[岩塩]](塩化ナトリウム)、[[石膏]](硫酸カルシウム)などを主とする。[[カンブリア紀]]以降の地層に見られ、乾燥気候の指標ともなる。


中でも岩塩は塑性流動しやすく、ドーム型の形状となり、[[石油]]や[[天然ガス]]を蓄積しやすい環境を作ることがある。
中でも岩塩は塑性流動しやすく、ドーム型の形状となり、[[石油]]や[[天然ガス]]を蓄積しやすい環境を作ることがある。

2005年12月19日 (月) 10:26時点における版

蒸発岩(じょうはつがん)とは、(主に水の供給量が限られる塩湖であることが多い)が干上がった際に水中に溶けていた物質が析出し、生成した岩石。構成鉱物岩塩(塩化ナトリウム)、石膏(硫酸カルシウム)などを主とする。カンブリア紀以降の地層に見られ、乾燥気候の指標ともなる。

中でも岩塩は塑性流動しやすく、ドーム型の形状となり、石油天然ガスを蓄積しやすい環境を作ることがある。

地中海地域では600~500万年前の地層より蒸発岩がよく見られることから、地中海はその頃一度干上がったあと再度海水が流入し、現在のような形になったのではないかとする学説もある。