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2010年5月21日 (金) 19:25時点における版
ギアナ宇宙センター(Guiana Space Centreまたは、Centre Spatial Guyanais (CSG))はフランス領ギアナクールーにあるフランス国立宇宙センターのロケット発射基地。主に欧州宇宙機関やアリアンスペース社などが利用している。基地は赤道の北、約500km、北緯5度3分と低緯度にあり、人工衛星の打ち上げには適した位置にある。
1960年代初頭にフランスはアルジェリアでロケットの発射試験を行っていたが、アルジェリアの独立に伴い、そこでの試験を中止した。1964年にクールーをロケット発射基地として選定した。基地は1968年から稼動し、最初の打ち上げは4月9日のことである。欧州宇宙機関は1975年の設立時より、ここを使用している。
基地の設備としては、ロケット発射基地として完備しており、人工衛星組み立て棟や固体燃料工場もある。1968年より複数の打ち上げ施設が建設されている。例えば、アリアン1ロケットのELA1は1975年から建設が開始され、1979年に初打ち上げを行っている。ELA1は1989年まで使用され、その後、解体された。アリアン3やアリアン4用の打ち上げ施設であるELA2は、1986年から2003年まで使用されている。
2009年現在の打ち上げ施設としては1996年使用開始のアリアン5ロケット用ELA3があり、他にヴェガロケット用の打ち上げ施設(ELA-1を再度建造)と、ソユーズロケットの打ち上げ施設(ELS)が建設中である。ソユーズの打上げ施設は2009年以降に完成予定である。