「バリアブル印刷」の版間の差分
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'''バリアブル印刷'''(VDP: Variable Data Printing)は、Variable Information Printing(VIP)とも呼ばれ、[[オンデマンド印刷]]の一形態と位置づけれてい |
'''バリアブル印刷'''(VDP: Variable Data Printing)とは、Variable Information Printing(VIP)とも呼ばれ、[[オンデマンド印刷]]の一形態と位置づけられている。基本的には、[[Excel]]ファイルや[[SQL Servser]]等といった各種データベースのデータのような可変するデータに基づき、印刷するページの一枚一枚に対して、テキスト、線画、画像などといった印刷内容のレイアウトは同じで内容を差し替えて印刷を行うことをさす。 |
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==概要== |
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==分類== |
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出自により分類してみると、次の3つに分類できるものと思われます |
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* ダイレクトメールなどの宛名印刷を基としたものは、従来、各種案内を多数の人に送るということから印刷組版体裁ということよりも、高速に宛名を印字するという事が一義性として求められていました。銀行、保険会社、クレジット会社、公共料金の案内などのあて名印刷ということで、今でも、身近に接するものです。近年、年賀状を自宅のプリンタで宛名印刷することが増え、年賀状ソフトなども、この一種であると考えられます。 |
* ダイレクトメールなどの宛名印刷を基としたものは、従来、各種案内を多数の人に送るということから印刷組版体裁ということよりも、高速に宛名を印字するという事が一義性として求められていました。銀行、保険会社、クレジット会社、公共料金の案内などのあて名印刷ということで、今でも、身近に接するものです。近年、年賀状を自宅のプリンタで宛名印刷することが増え、年賀状ソフトなども、この一種であると考えられます。 |
2010年4月18日 (日) 21:59時点における版
バリアブル印刷(VDP: Variable Data Printing)とは、Variable Information Printing(VIP)とも呼ばれ、オンデマンド印刷の一形態と位置づけられている。基本的には、ExcelファイルやSQL Servser等といった各種データベースのデータのような可変するデータに基づき、印刷するページの一枚一枚に対して、テキスト、線画、画像などといった印刷内容のレイアウトは同じで内容を差し替えて印刷を行うことをさす。
概要
例えば、ダイレクトメール(DM)などで住所や宛名の位置は同じだが、送り先が一点一点ことなるため印刷内容を変えて印刷するという場合が典型的なバリアブル印刷と言える。
従来、バリアブル印刷というと、このようなダイレクトメールのあて名印刷が思い浮かぶが、、デジタル印刷機の機能・印字品質の向上は、様々な用途に広がってきた。
このように、バリブル印刷の基本的な概念が広く、なおかつ、デジタル印刷機の登場による用と範囲の拡大によって、バリアブル印刷を考える場合、出自の違いにより、要求される処理の力点が異なるということが言える。
分類
- ダイレクトメールなどの宛名印刷を基としたものは、従来、各種案内を多数の人に送るということから印刷組版体裁ということよりも、高速に宛名を印字するという事が一義性として求められていました。銀行、保険会社、クレジット会社、公共料金の案内などのあて名印刷ということで、今でも、身近に接するものです。近年、年賀状を自宅のプリンタで宛名印刷することが増え、年賀状ソフトなども、この一種であると考えられます。
- かつてミーブックといわれたもので、絵本などの幼児向け本で主人公の名前の部分を顧客名に差し替えて印刷するという、ワードプロセッサーソフト(Wordなど)の差し込み印刷の概念に近いもので、初期には、可変要素部分を適当な空白にしておき印刷し、後に、その空白部分に顧客名を加す刷るということを行ったりしていました。これを印刷前のデータ段階で可変部分に挿入し、一冊の本を印刷するということで、その都度、再組版を行わなければならないため、組版機能の充実が求められます。
- 上記2項がレイアウトの変更を伴わない古典的なバリアブル印刷の分野でしたが、デジタル印刷機やDTPソフトの台頭により、例えば、保険の約款の印刷内容を顧客の契約内容に従って可変に印刷するといった、印刷コンテンツだけでなく、コンテンツの印刷位地やレイアウトも可変とする、ダイナミック印刷の領域のものまで含めて考えなければなりません。
バリアブル印刷といったときに、”1つのドキュメントを1,000部複写して1,000人の顧客に同じ内容のものを提供するということではなく、1,000部の異なったドキュメントを作成し、異なるドキュメントを1,000人にそれぞれ提供する”という制作方法を問わない概念のため、バリアブル印刷の実現の仕方には、多くの方法があるということになります。
バリアブル印刷の実現には、プリンタといった印刷装置としてのハードウエアの差もありますが、現在では、その多くがトナーやインクジェットのデジタル印刷機となっています。
この印刷装置の違いというよりも、現在は、組版を行うソフト及び印刷用の画像をレンダリングするRIP(Raster Image Processor)に対する処理方法と可変データの組版を行う組版ソフトの違いが、バリアブル印刷を行う上では重要炉なっています。
RIPでの処理方式としては、レイアウトデータと常に同じ内容の画像等の静的な要素はは初回のみRIPに転送しておき、その都度転送した可変データと保存された静的データとを合成したラスターイメージを作成する方式と、毎回、レイアウトデータ、静的データ、可変データを転送し、ラスターイメージを作成する方式とに大別されます。
前者は、かつてオーバーレイ方式と呼ばれ、プリンタでの帳票印刷において、罫線や固定文字列などをプリンタにさきに転送しておき、可変データのみをその都度送り、保存したデータと合成してプリントアウトすることでデータのプリンタへの転送量を減らし、その結果、転送速度を上げようとしたことと同様な考え方に立っています。この方式は、バリアブル印刷ソフトがPPML(Personalized Print Markup Language)というデータ形式で作成したデータを、PPMLを扱うことのできるRIPに対して転送することで実現します。
このような印刷装置に近いところでのソフトウエアの違いよりも、求められる組版品質や印刷速度との関係などから、バリアブル印刷用のソフトウエアとしては、個人ユースに重点を置いた年賀状ソフト、高速大量印刷をメインとしたソフト、インデザインなどの汎用の組版ソフトを利用して組版品質を重視したソフトなど、様々なソフトウエアが流通しています。
デジタル印刷機
バリアブル印刷用ソフトウエア
関連項目