ヌープ硬度

ヌープ硬度(Knoop hardness)とは工業材料の硬さを表す尺度の一つであり、押込み硬さの一種である。

モース硬度に比べると、数値の増加と硬さの増加とが、より比例に近い関係で対応するため、硬度の定量的指標として用いられる。

圧痕表面積で試験荷重を割って算出される。

$HK={P \over {C_{p}L^{2}}}$

項目:

L² = 圧痕表面積（単位mm²）

C_p = 補正係数 0.070279

P = 加重（単位kgf）

例

材質	硬度
金	69
石英	820
炭化ケイ素	2480
高圧相窒化ホウ素	4700
ダイヤモンド	8000

関連項目

• ビッカース硬度（Vickers hardness：記号 HV；最も広く普及している）
• ブリネル硬度（Brinell hardness：記号 HBS,HBW）
• ロックウェル硬度（Rockwell hardness：記号 HRC,HRB）
• ショア硬度（Shore hardness：記号HS）
• モース硬度（Mohs hardness、主に鉱物が対象）
• ヤング率（縦弾性係数）
• 剛性率