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2010年2月2日 (火) 12:34時点における版

リーンバーン (Lean burn) とは内燃機関において理論空燃比よりも薄い(リーン)混合気で運転している状態のこと。希薄燃焼。

概要

1990年代前半(実際には1970年代後半にごく一部の車種に採用されていた)から自動車ガソリンエンジンでは燃費抑制を目的として低負荷時にリーンバーン運転を行うものが流行したが、排ガス規制の強化に伴い、2000年代以降はほとんど姿を消した(下記参照)。 現在のエンジンにおいても経済空燃比として16 - 17くらいでリーンバーンさせているが、リーンバーンエンジンと呼ばれているエンジンは、20近くまで空燃比を上げて燃焼することで、ポンピングロスの減少を図っているものを指す。

排ガスの規制

スロットルを絞った状態で大型ガソリンエンジンを運転(低負荷運転になる)すると吸気行程で外に仕事をすることになるが、排気バルブを開けた時点でその仕事は取り戻せなくなる。希薄燃焼は、スロットルの絞りを減らし、一方混合するガソリンの量は増やさずに安定な燃焼を行わせる技術であった。具体的には強いスワールやタンブル流を起こし、白金プラグで強力な点火火花を発生させた。当時は筒内直噴ガソリンエンジンも同じ狙いで設計された。 ところが、酸素過多の状態で燃焼させるため窒素酸化物の発生が問題となった。当初は、対策を施された触媒(NOx吸蔵触媒)を装備することで解決を試みたものもあったが、結局は排ガス規制の強化とともにリーンバーンエンジンそのものが廃れていった。

関連項目