「スペースシャトル・エンタープライズ」の版間の差分

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'''エンタープライズ'''(Enterprise, NASA型名: OV-101)は、[[スペースシャトル]]・[[オービタ]]の1号機である。
'''エンタープライズ'''(Enterprise, NASA型名: OV-101)は、[[スペースシャトル]]・[[オービタ]]の1号機である。


[[1976年]]、アメリカ合衆国憲法発布200年を記念し、コンスティテューションと名付けられる予定だったが、[[スタートレック]]の[[エンタープライズ (スタートレック)|エンタープライズ号]]の名前をつけてほしいという手紙が多数届けられたため、当時の[[ジェラルド・R・フォード]][[アメリカ合衆国大統領|大統領]]によってこの名が付けられた。
[[1976年]]、アメリカ合衆国憲法発布200年を記念し、コンスティテューションと名付けられる予定だったが、[[スタートレック]]宇宙船[[エンタープライズ (スタートレック)|エンタープライズ号]]の名前をつけてほしいという手紙が多数届けられたため、当時の[[ジェラルド・R・フォード]][[アメリカ合衆国大統領|大統領]]によってこの名が付けられた。


ただこのエンタープライズは滑空実験機であり、ファン達の望んだ「宇宙船エンタープライズ号」の誕生とはならなかった。
ただこのエンタープライズは滑空実験機であり、ファン達の望んだ「宇宙船エンタープライズ号」の誕生とはならなかった。一時は滑空試験の終了後に宇宙飛行ができるように改装する計画があったが、かわりに[[チャレンジャー (オービタ)|チャレンジャー]]を改装することとなり見送られた。初めて[[宇宙]]へ行ったオービタは2号機の[[コロンビア (オービタ)|コロンビア]]である。チャレンジャーを[[チャレンジャー号爆発事故|爆発事故]]で喪失した際に再度改装案が持ち上がるも、新たに[[エンデバー (オービタ)|エンデバー]]を建造する方が適切と判断されて実現しなかった。
一時は滑空試験の終了後に宇宙飛行ができるように改装する計画があったが、かわりに[[チャレンジャー (オービタ)|チャレンジャー]]を改装することとなり見送られた。
初めて[[宇宙]]へ行ったオービタは2号機の[[コロンビア (オービタ)|コロンビア]]である。


2006年現在、[[国立航空宇宙博物館]]に展示されているが、ほかのオービタの修理に使うために機体の一部が取り外されている。
2006年現在、[[国立航空宇宙博物館]]に展示されているが、ほかのオービタの修理に使うために機体の一部が取り外されている。

2009年10月10日 (土) 04:53時点における版

エンタープライズ

エンタープライズ(Enterprise, NASA型名: OV-101)は、スペースシャトルオービタの1号機である。

1976年、アメリカ合衆国憲法発布200年を記念し、コンスティテューションと名付けられる予定だったが、『スタートレック』の宇宙船エンタープライズ号の名前をつけてほしいという手紙が多数届けられたため、当時のジェラルド・R・フォード大統領によってこの名が付けられた。

ただこのエンタープライズは滑空実験機であり、ファン達の望んだ「宇宙船エンタープライズ号」の誕生とはならなかった。一時は滑空試験の終了後に宇宙飛行ができるように改装する計画があったが、かわりにチャレンジャーを改装することとなり見送られた。初めて宇宙へ行ったオービタは2号機のコロンビアである。チャレンジャーを爆発事故で喪失した際に再度改装案が持ち上がるも、新たにエンデバーを建造する方が適切と判断されて実現しなかった。

2006年現在、国立航空宇宙博物館に展示されているが、ほかのオービタの修理に使うために機体の一部が取り外されている。

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このほかに実物大模型のパスファインダー (Pathfinder) もオービタとしてカウントされることがある。