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== 歴史 ==
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歴史的には[[ランカシャー]]の一部に含まれ、[[19世紀]]中頃の[[産業革命]]が起きるまでバロー・イン・ファーネスは小さな漁村であった。ファーネス・レイルウェイが建設され、鉄鉱石を各地に輸送したできるようになるとバロー・イン・ファーネスは[[製鉄所]]で溶解された鋼を輸出するのに理想的な位置となった。急成長を遂げたバロー・イン・ファーネスには自然の港があり、地元で生産された鋼によって[[造船]]も栄えた。
歴史的には[[ランカシャー]]の一部に含まれ、[[19世紀]]中頃の[[産業革命]]が起きるまでバロー・イン・ファーネスは小さな漁村であった。ファーネス・レイルウェイが建設され、鉄鉱石を各地に輸送したできるようになるとバロー・イン・ファーネスは[[製鉄所]]で溶解された鋼を輸出するのに理想的な位置となった。急成長を遂げたバロー・イン・ファーネスには自然の港があり、地元で生産された鋼によって[[造船]]も栄えた。


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== 産業 ==
== 産業 ==
[[1960年代]]から[[原子力潜水艦]]の建造を専門的に扱うようになった。[[第二次世界大戦]]の終結後は一部で廃業する企業もあったが、潜水艦の建造に関わる企業は地域の主要産業、そして雇用主として残った。[[ヴァンガード級原子力潜水艦]]の全ては、この地域で建造された。[[冷戦]]の終結による軍事費の減少でも多数の失業者を被ったが、[[BAE システムズ]]の傘下で潜水艦の生産設備はイギリス随一を誇る規模で存続している。
[[1960年代]]から[[原子力潜水艦]]の建造を専門的に扱うようになった。[[第二次世界大戦]]の終結後は一部で廃業する企業もあったが、潜水艦の建造に関わる企業は地域の主要産業、そして雇用主として残った。[[ヴァンガード級原子力潜水艦]]の全ては、この地域で建造された。[[冷戦]]の終結による軍事費の減少でも多数の失業者を被ったが、[[BAE システムズ]]の傘下で潜水艦の生産設備はイギリス随一を誇る規模で存続している。

こうしたバロー・イン・ファーネスの造船業の歴史はThe Dock Museumで観ることができる。


== スポーツ ==
== スポーツ ==
* [[バローAFC]]
* [[バローAFC]]

== 戦艦三笠とバロー ==
日露戦争の黄海海戦に参加したことでも知られる、戦艦三笠はこの街で建造された。当時、起工した戦艦の訓練などのために日本海軍がこの地を訪れており、その際に市長が彼らを夕食会に招待している。
またバロー・イン・ファーネスの西部にあるウォルニー島には戦艦三笠を記念し、Mikasa Streetと名付けられた通りが存在するが、その道自体は住宅地にあるごく簡素な道路で、記念碑などの類は存在しない。
今でもタウンホールの市長室には、東郷平八郎より贈られた記念品が飾られている。

== 関連項目 ==
* [[三笠]]


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2009年2月2日 (月) 11:03時点における版

バロー・イン・ファーネス

Barrow-in-Furness
BAE システムズ社のバロー造船所
BAE システムズ社のバロー造船所
主権国 イギリス
構成国 イングランド
リージョン ノース・ウェスト・イングランド
カウンティ カンブリア
政府
 • 種別 タウン
人口
(2001年国勢調査)
 • タウン 59,182人人
 • バラ
71,981人人
郵便番号

バロー・イン・ファーネス (Barrow-in-Furness, Cumbric:Barragh-yn-Faiddis) は、イングランドカンブリアにあるタウンである。およそバロー・イン・ファーネスの面積の半分を占め、バローの略称でも知られている。

歴史

歴史的にはランカシャーの一部に含まれ、19世紀中頃の産業革命が起きるまでバロー・イン・ファーネスは小さな漁村であった。ファーネス・レイルウェイが建設され、鉄鉱石を各地に輸送したできるようになるとバロー・イン・ファーネスは製鉄所で溶解された鋼を輸出するのに理想的な位置となった。急成長を遂げたバロー・イン・ファーネスには自然の港があり、地元で生産された鋼によって造船も栄えた。

1871年にバロー・シップビルディングが設立された。造船所はイギリス海軍艦の重要な建造社になった。1897年にはヴィッカースによって買収された。

地理

59マイル(95km)の北西にマンチェスターが所在し、カンブリアのカウンティ・タウンであるカーライルは南南西54マイル(87km)の位置にある。

バロー・イン・ファーネスはアイルランド海に接するファーネス半島の先端に位置する。ちょうどロンドンの北西220マイル(350km)の距離にある。

産業

1960年代から原子力潜水艦の建造を専門的に扱うようになった。第二次世界大戦の終結後は一部で廃業する企業もあったが、潜水艦の建造に関わる企業は地域の主要産業、そして雇用主として残った。ヴァンガード級原子力潜水艦の全ては、この地域で建造された。冷戦の終結による軍事費の減少でも多数の失業者を被ったが、BAE システムズの傘下で潜水艦の生産設備はイギリス随一を誇る規模で存続している。

こうしたバロー・イン・ファーネスの造船業の歴史はThe Dock Museumで観ることができる。

スポーツ

戦艦三笠とバロー

日露戦争の黄海海戦に参加したことでも知られる、戦艦三笠はこの街で建造された。当時、起工した戦艦の訓練などのために日本海軍がこの地を訪れており、その際に市長が彼らを夕食会に招待している。 またバロー・イン・ファーネスの西部にあるウォルニー島には戦艦三笠を記念し、Mikasa Streetと名付けられた通りが存在するが、その道自体は住宅地にあるごく簡素な道路で、記念碑などの類は存在しない。 今でもタウンホールの市長室には、東郷平八郎より贈られた記念品が飾られている。

関連項目