「硫酸亜鉛」の版間の差分
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2008年9月22日 (月) 01:05時点における版
硫酸亜鉛 | |
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IUPAC名 | 硫酸亜鉛 |
別名 | White Vitriol |
組成式 | ZnSO4 |
式量 | 161.47 g/mol |
形状 | 無色結晶 |
結晶構造 | 斜方晶 |
CAS登録番号 | 7446-20-0(7水和物) 7733-02-0(無水物) |
密度と相 | 1.97 g/cm3, 固体(7水和物) |
水への溶解度 | 54 g/100 mL (20 °C) |
融点 | 100 °C |
出典 | ICSC(7水和物) |
硫酸亜鉛(りゅうさんあえん)は、硫酸と亜鉛の塩である。水溶液から結晶化させると、温度によって7、6、または1水和物が得られる。皓礬(こうばん)とも呼ばれる斜方晶で水によく溶け、繊維工業、医薬品、また条件付きで食品添加物[1]にも使用される。
粗製亜鉛から湿式精錬によって亜鉛を精錬するときの中間生成物である。
結晶を作る際に、0—39℃で7水和物(d;1.97g/cm3)、39—60℃で6水和物(d;2.07g/cm3)、60—100℃で1水和物(d;3.28g/cm3)の斜方晶系結晶が得られる。他にも不安定な単斜晶の7水和物、4水和物、2水和物も知られている。
7水和物では、6H2Oは亜鉛に配位し、H2Oは硫酸イオンの酸素に配位している。
加熱すると約250℃で無水物(d;3.74g/cm3)となり、600℃で分解によりZn3O(SO4)2 930℃で酸化亜鉛ZnOになる。
製法
炭酸亜鉛か酸化亜鉛を硫酸に溶かして得られる。亜鉛を直接硫酸に溶かしても得られるが、このとき副生する水素により硫酸が還元され不純物が生じるため用いられない。
結晶を作る際に、0—39℃で7水和物、39—60℃で6水和物、60—100℃で斜方晶系の結晶が得られる。他にも不安定な単斜晶の7水和物、4水和物、2水和物も知られている。
用途
工業的には顔料,媒染剤,木材の防腐剤,亜鉛めっき液として利用される。希薄溶液は医薬品として、収斂剤や点眼薬に利用される。
関連項目
脚注
- ^ 母乳代替食品の微量栄養素強化の目的に指定された濃度以下での使用に限定される。添加物使用基準リスト、厚生労働省行政情報
参考文献
- 長倉三郎 ほか(編)『理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。
- 水町邦彦「硫酸亜鉛」『世界大百科辞典』CD-ROM版、平凡社、1998年。