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2008年6月2日 (月) 10:34時点における版
僧残(そうざん)は、仏教で、比丘の守るべき具足戒の一部。波羅夷に次ぐ。13項目あり、「十三僧残」と称する。
あやまって犯すことはあるが、懺悔すれば赦される。「僧残」は、僧伽婆尸沙、僧伽伐尸沙、僧伽胝施沙を訳したものである。
概要
- 故出精戒 - 故意に性器を弄して精液を漏らすことを制する
- 触女人戒 - 女性に接触するのを禁じる
- 麁悪語戒 - 必ずしも積極的に悪口を言うのではなく、発せられる語に婬欲挑発を寓するものをいう
- 歎身索供養戒 - 比丘が自分の容色、身分などを讃歎して女性を誘惑するのを戒める
- 媒嫁戒 - 比丘が媒酌人となるのを戒める
- 無主房戒 - 無主僧不処分過量房戒。比丘は、樹下、石上に安座し、修道するのが原則であるが、施主が無いのにみずから広大な僧園を建築し、自由に処理すべからずといましめる
- 有主房戒 - 有主僧不処分房戒。施主により適当な房舎の建築を得ても、これを自由に処分してはいけない
- 無根謗戒 - 無根重罪謗他戒。事実無根のことで他人を誹謗してはいけない
- 仮根謗戒 - 畜生が婬行をなすのを見て、某と某とは婬を行じたと謗ってはいけない
- 破僧遺諌戒 - 破戒を諫められても自覚しないことをいましめる
- 助破僧遺諌戒 - 破戒したことを誡めるのに対して他の者の邪魔をするのをいましめる
- 汚家擯謗違諌戒 - 比丘が集落で暴行したのをいましめるのに対して、かえって誹謗するのを誡告する
- 悪性拒僧違諌戒 - 悪比丘の自尊自負をいましめるのを拒否するのをいましめる