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2007年10月7日 (日) 14:18時点における版

二脚(にきゃく、英:Bipod)は、三脚一脚に類似した支持器具である。主に小火器類で使われている。

概要

陸上自衛隊の89式5.56mm小銃、二脚を標準装備している
陸上自衛隊でも採用しているミニミ軽機関銃、二脚を標準装備している

主に軍事用途、射撃スポーツ用途として、狙撃銃アサルトライフル軽機関銃分隊支援火器で使用される。地形への追従性と安定性が得られ、銃本体に標準装備している場合が多い。銃の重量を分担し、反動をある程度抑制し、二軸方向へ照準の自由性を得ることができる。

狙撃銃・アサルトライフルにおいては、銃の重量を負担し照準を安定させる効果が得られる。このため、命中率を非常に向上させることができる。また、狙撃銃にあっては犯人など対象への狙撃タイミング待機、アサルトライフルにあっては待ち伏せ攻撃の際など、重い銃を構え続ける際の負担が軽くなり、待機時の体力消耗を減少させることができる。また、射撃姿勢を持続できるため、とっさの場合の対処も早くなる。

軽機関銃・分隊支援火器はアサルトライフル類よりもはるかに重いため、二脚には銃の重量を負担するという重要な意味があり、特に持続援護射撃の際に効果を発揮する。また連続射撃の際の反動と、そのエネルギーがもたらす銃の後退を、ある程度軽減することができる。このため、二脚を標準装備している軽機関銃は多い。

軽陣地構築の場合には、二脚でなく三脚が用いられることもある。

陸上自衛隊89式5.56mm小銃)やスイス陸軍SIG 550)などは、弾を極力無駄にせず命中率を重視する傾向があり、アサルトライフルに二脚を標準装備させている。二脚を標準装備すれば銃自体の重量も増加するため、標準装備とするかしないか、すなわち重量と命中率のどちらを重視するかについては、用兵側の運用思想によるところが大きい。

M16など二脚を標準装備していない小火器に対して、クリップ式の後付け二脚も存在するが、標準装備よりは安定性に劣る。それでも一定の効果が得られるために、特殊部隊やエリート部隊に配備されていることが多い。また、最近ではそういったSOPMOD用途のために、ピカティニー・レールに取り付けることのできる二脚も存在する。

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