「タレント (単位)」の版間の差分

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2007年6月17日 (日) 14:08時点における版

タレント (talent) とは、古代ギリシャ古代ローマなど、古代地中海世界で使われた質量単位。また、通貨単位としても使われた。

古代ギリシャではタラントン (talanton)、古代ローマではタレントまたはタレントゥム (talentum) と呼ばれ、日本ではタレントタラントなど表記ゆれが見られる。

本来「1アンフォラ(おおむね26リットル)の水の重さ」という単位であるが、時代・場所によって重さは違ってきている。時代が下るにつれ通貨の単位として使われるようになり、古代ギリシャにおいては「6000ドラクマ」とされ、これは26キログラムに相当した。また、の重さの単位として使われ、「人の重さ程度(おおむね50キログラム程度)」とされるが、正確には33キログラム程度とする説もある。

日本では、マタイによる福音書に「タレントのたとえ話(25章14節–30節)」に出てくる単位として知られている。この場合「1タレント=数千デナリウス銀貨(古代ローマの銀貨)」とされ、「1デナリウス銀貨=1日の賃金」とされることから、数年から数十年分の収入というかなりの高額となる。

また、この「タレントのたとえ話」で、「その『能力に応じて』、タレントを預けた」とされることから、英語のtalent(才能、能力)の語源となった。