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2007年5月28日 (月) 12:54時点における版
宮原 豊(みやはら ゆたか、1947年 - )は山口県出身の作曲家、小説家、美術家。
下関市壇ノ浦で生まれ、萩で育つ。東京の国立音楽大学作曲科を卒業して、ウィーン大学で楽理科、美学科を経て、チェコ国立オルモウツ大学でチェコ近代教会史を研究。現在ウィーンを中心として、作曲・文学・美術活動をしている。
その作風は伝統派に属し、その系列の作曲家たち別宮貞雄や原博や高田三郎やロドリーゴやブリテンと比べても、もっと伝統的である。1980年代はモーツアルトの影響のある作品を書いていたが、スタイルの幅が広がり、「キリエ」や「アヴェ・マリア」などのポリフォニーによる宗教音楽や、ダ・ヴィンチ、フリードリッヒ大王、J.J.ルソー、クライスラーの主題による四重フーガを終曲とする交響曲ニ短調や、歌劇などの作品がある。作曲のかたわら、音楽や宗教を題材にし、「瘋癲(ふうてん)先生春秋」など、現代の文語体の小説や随筆を執筆し、陶芸や絵画も制作している。時流に背を向けた彼の全ての創作活動に、彼のニヒリズムとマニエリスムと、現代のシュールレアリスムが見える。