「アミロペクチン」の版間の差分

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'''アミロペクチン''' (Amylopectin) とは、多数の[[グルコース|α-グルコース]]分子が[[グリコシド結合]]によって[[重合]]し、枝分かれの多い構造になった[[高分子]]である。枝分かれから枝分かれまでの長さは、グルコース約20個分である(平均でグルコース残基約25個に1個の割合で分枝構造をもつ。直鎖部分の長さは18 - 24残基、分岐間は5 - 8残基の間隔がある)。[[アミロース]]と同じく[[デンプン]]分子であるが、形状の違いにより異なる性質を持っている。通常のデンプンには80%ほど含まれる。
'''アミロペクチン''' (Amylopectin) とは、多数の[[グルコース|α-グルコース]]分子が[[グリコシド結合]]によって[[重合]]し、枝分かれの多い構造になった[[高分子]]である。枝分かれから枝分かれまでの長さは、グルコース約20個分である(平均でグルコース残基約25個に1個の割合で分枝構造をもつ。直鎖部分の長さは18 - 24残基、分岐間は5 - 8残基の間隔がある)。[[アミロース]]と同じく[[デンプン]]分子であるが、形状の違いにより異なる性質を持っている。通常のデンプンには80%ほど含まれる。モチ米の主成分
モチ米の主成分。


== 性質 ==
== 性質 ==

2005年1月9日 (日) 02:45時点における版

アミロペクチン (Amylopectin) とは、多数のα-グルコース分子がグリコシド結合によって重合し、枝分かれの多い構造になった高分子である。枝分かれから枝分かれまでの長さは、グルコース約20個分である(平均でグルコース残基約25個に1個の割合で分枝構造をもつ。直鎖部分の長さは18 - 24残基、分岐間は5 - 8残基の間隔がある)。アミロースと同じくデンプン分子であるが、形状の違いにより異なる性質を持っている。通常のデンプンには80%ほど含まれる。モチ米の主成分。

性質

  • アミロースと異なり、熱水に溶けない。
  • 分子量15×106から400×106程度(グルコース残基で90,000から250,000程度)で、アミロースに比べて大きい。
  • ヨウ素デンプン反応における呈色は赤紫色。