「トランセカード」の版間の差分

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2007年3月15日 (木) 03:55時点における版

トランセカードとは、東急トランセの渋谷・代官山路線専用のバスカードである。非接触ICチップを内蔵している。

概要

東急トランセの渋谷・代官山路線では、運行開始時(1998年7月28日)からバスカードとしてICカードを採用していて、このカードは公共交通分野で早期に導入されたICカードの一つとして知られている。

7ヶ月後の1999年3月での発行枚数は約1000枚、1日の利用者約1500人の内、売上の約2割がカード利用分であった。

カードは、バス車内と下馬営業所で販売している。3000円で購入でき、3150円分使用できる。デポジット(預り金)は無い。カードを購入すると、簡単な説明の記された紙片と大小2枚のシール(TRANSSESロゴ入りシールとカードサイズの透明シール)が付いてくる。

形状

サイズは、Suica等のICカードと同じ。表面には中央に白いパネルがあるが、リライト印刷は無い。添付のTRANSSESロゴ入りシールはパネル部分にぴったり合うサイズで、利用者が自分でシールを張ることができる。裏面には、注意事項が印刷されている。他にシリアル番号らしき8桁の数と "RC-S102/6T" という文字が薄く刻印されている。切り欠きはない。

内蔵されているICチップは非接触式で、サイズの違う四角形を2個つなげたような形状のループアンテナが接続されている。

刻印されている "RC-S102" は、1997年頃にソニーが販売していた非接触ICカードの型番を記したものと推測される。

用法

乗車時に運転席横に設置されている料金箱のカードリーダ部分に、カードをしっかりタッチする。「ピッ」という音と共に料金と残額が表示される。エラー発生時には「ピッピッピッ」と3回音がする。複数人利用(割引がある)や小児の場合は運転手にその旨告げてからタッチする。料金は均一・前払いのため、降車時の処理はない。

非接触式のため、(電磁波を阻止しない素材でできた)定期入れや財布・鞄の中に入れたままでも利用可能である。

チャージはバス車内で可能。1000円、2000円、3000円の3種類。5%のプレミヤがつく。

カード残額は運賃支払い時に表示されるが、他では確認できない。カード紛失時に備えてシステム側では利用履歴・入金情報を保管している。

経緯

  • 1998年7月 運行開始時からICカード導入。
  • 1999年3月 約1000枚を発行。

補足

東急トランセの渋谷・代官山路線バスは、定員26人席数10程度の小型バス。渋谷を始点/終点とする巡回路線(一方向のみ)で、1周30分前後(デマンドルート含)を4~5台で運行している。均一料金で大人150円(休日は100円、2人以降は一人100円)、小児80円。バス乗降口は前方に一個所。後部には車椅子用の設備あり。運転手は女性9人(開始時、平均年齢27歳)で、停車所毎にマイクで細やかなアナウンスをする。

関連項目