御方大野

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御方大野
時代 奈良時代
生誕 不明
死没 不明
官位 従五位下図書頭
主君 聖武天皇
父母 父:磯城皇子?
広名
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御方 大野(みかた の おおの)は、奈良時代貴族はなし。天武天皇の孫。父は不詳だが一説では磯城皇子[1]官位従五位下図書頭

経歴[編集]

天平19年(747年朝廷に対してを授かるように願い出る(この時の官位は従八位上春宮少属)。しかし、大野の父は天武天皇皇子であったが、過失があって皇子を廃された事情があるため、非常に哀れなことではあるが、姓を与えることができない旨、聖武天皇からのがあった[2]

天平勝宝元年(749年)7月の孝謙天皇即位に伴って従五位下叙爵し、8月に図書頭に任ぜられている。

子息の広名天平宝字5年(761年)に宿禰姓を与えられている[3]。子孫には甲能氏(甲能朝臣)がある[4]

官歴[編集]

続日本紀』による。

脚注[編集]

  1. ^ 佐伯[1994: 217]
  2. ^ 『続日本紀』天平19年10月3日条
  3. ^ 『続日本紀』天平宝字5年10月11日条
  4. ^ 『新撰姓氏録』左京皇別
  5. ^ 『大日本古文書』(編年文書)24巻84頁

参考文献[編集]