口唇閉鎖不全
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![]() | この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。(2024年7月) |
口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)は口元が緩く常に口が開いている状態で、いわゆる「ポカン口」とよばれている。閉じようと思っても唇がきちんと閉まらず、上顎前歯が常に見えていて、上唇は富士山形、下口唇はたらこ唇で粘膜面の光っている部分が見えるような状態になっている。口腔習癖の一つである[1]。
歯の着色
[編集]口腔内が乾燥することで唾液の自浄作用が損なわれるため、歯に着色がつきやすくなる。上顎前歯の歯面切端より半分くらいの位置に、口唇のラインに沿って着色がある場合は、ほぼ口唇閉鎖不全があるとみて間違いない[1]。口臭の原因にもなる。
口腔機能訓練
[編集]鼻呼吸ができていない場合、呼吸のために口は開けざるを得ず、口唇閉鎖不全を改善できないので、先に口呼吸を改善する。
機能訓練としては、とにかく唇を閉じるように指導する。指導している最中にもすぐに「唇が開いてしまう」という状態になるので、まずは鏡などで確認しながら“自覚”することが大事である。唇を閉じたときに粘膜面(唇の光沢のある部分)が見えないように、しっかり閉じる練習をする。
筋力が足りない場合は基礎的な口輪筋トレーニングを行う。筋力がある程度つけば、持続的な口唇閉鎖を身につけるために割り箸をくわえるトレーニングを取り入れることで、口唇に意識を向けられるようになり、効果がある。また、筋力がつくと二次的に口角が上がるようになるため、美容面でのモチベーションにつながる[2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 河井, 聡『口腔習癖』 実践編《アイコンで見える化する口腔機能の問題点》、医歯薬出版、2021年7月。ASIN 4263422937。ISBN 978-4-263-42293-9。 NCID BC09281257。OCLC 1272096435。全国書誌番号:23585111。