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メナロ山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メナロ山
Μαίναλο  (ギリシャ語)
メナロ山のギリシアモミの森林
標高 1,981[1] m
所在地 ギリシャの旗 ギリシャ アルカディア県ペロポネソス半島中央部
メナロ山の位置(ペロポネソス半島内)
メナロ山
メナロ山
メナロ山 (ペロポネソス半島)
プロジェクト 山
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メナロ山 (ギリシア語: Μαίναλο, 古代ギリシア語: Μαίναλος or Μαίναλον; ラテン語: Maenalus[2]) は、ギリシャアルカディア県にある山で、ペロポネソス半島のメナロン高地の最高峰。

トリポリ南西部からヴィティナ北東部までの全長15 - 20 キロメートル (km)、ジゴヴィスティからカプサスまでの全幅5 - 10 kmにまたがる山で、Profitis Ilias[1]または Ostrakina と呼ばれる標高1,981 メートル (m) の最高点はアルカディア県の最高地点でもある[3]。2011年3月に、面積226.4 平方キロメートルの領域が欧州連合の自然保護地域「ナチュラ2000」に指定された[4]。19世紀から20世紀初頭にかけて、この山は Apano Chrepa と呼ばれていた[5]

メナロ山はスキーリゾート地でもあり、標高1,550 - 1,770 mに7つのスキー場と4つのリフトがある[3]

地理

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Ostrakina Ski Center

メナロ山の地質は、石灰を主とする様々な炭酸カルシウムの基質からなる[4]

メナロ山には名前の付けられたいくつかの頂がある。以下に標高順に並べたリストを示す[1]

環境

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メナロ山には多くのギリシアモミとヨーロッパクロマツの森があり、これらの森をナチュラ2000では「ペロポネソス半島を代表するギリシャモミとヨーロッパクロマツの単純林である」としている[4]

神話

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古代ギリシアでは、牧神パーンがしばしば訪れていたとされ[6]、パーンの聖地とされている[2][6]古代ローマの詩人オウィディウスは、メナロ山近辺は野獣の棲み家で、狩猟と月の女神ディアーナと侍女たちの狩場となっていたとしている[6]

トポニム

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ヨハン・ボーデの星図に描かれたマエナルス山座

1687年ヨハネス・ヘヴェリウスが出版した星図『Firmamentum Sobiescianum』にメナロ山をモチーフとした星座「Mons Maenalus(マエナルス山座)」が描かれた[6]。へヴェリウスはこの星図の中でうしかい座の足下にこの山を置き、うしかい座が山の上に立つように描いている。その後、ヨハン・ボーデの星図など数多くの星図に Mons Maenalus が描かれたが、独立した星座とは見なされず、常にうしかい座の一部として扱われていた[6]。1922年に国際天文学連合が現在の88星座を制定した際もマエナルス山座は採用されなかった。

脚注

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  1. ^ a b c Mainalo - Graph of the peaks of Mainalo”. Oreivatein. 2022年8月28日閲覧。
  2. ^ a b  Smith, William, ed. (1857). "Maenalus". Dictionary of Greek and Roman Geography. Vol. 2. London: John Murray. pp. 243–244.
  3. ^ a b Mainalo”. Peloponnese Travel Guide in Greece - Peloponnese.eu. 14 October 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。20 December 2017閲覧。
  4. ^ a b c N2K GR2520001 dataforms”. Natura 2000. 2022年8月28日閲覧。
  5. ^ Orr, James (1915). “Greece; Graecia”. International Standard Bible Encyclopedia. II. Chicago: Howard-Severance Co.. pp. 1296. https://archive.org/stream/cu31924063473403#page/n651/mode/2up 
  6. ^ a b c d e Ridpath, Ian. “Star Tales - Mons Maenalus”. 2022年8月28日閲覧。

外部リンク

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