ミシェル・タバシュニク

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ミシェル・タバシュニクMichel Tabachnik1942年11月10日 - )はスイス指揮者作曲家

略歴[編集]

ジュネーヴで生まれ、ピエール・ブーレーズイーゴリ・マルケヴィチヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。その間にイヤニス・クセナキス作品の演奏の指揮で、名声を決定的にした。このキャリアからもわかるように、当初は現代音楽方面の指揮がとても多かった。日本にも呼ばれてNHK交響楽団を振っており、自作とベートーヴェンマルティヌーを披露した。

そのキャリアの円熟期にカルト教団「太陽寺院」の信者であったタバシュニクは同教団による1990年代の集団自殺に関与した(自らの妻と娘も、失っている)として起訴されたが、無罪判決を受けて楽壇に復帰。カルトに帰依していた頃の演奏よりもいっそうたくましい指揮で、EU方面を中心に活躍している。

作曲活動も寡作ではあるが継続している。作風はブーレーズのようなセリーではなく旋律性を重視してはいるものの、垂直合音は随分複雑な配置を使っており、古風な印象を与えない。響きの見通しの良さは、指揮活動の経験が生かされている。

作曲作品[編集]

  • Supernovae 1967
  • Frise 1968
  • Fresque 1969
  • Invention à 16 voix 1972
  • Mondes 1972
  • Sillages 1972
  • D'autres Sillages 1972
  • Movimenti 1973
  • Éclipses 1974
  • Argile 1974
  • Trois Impressions 1975
  • Les Perséïdes 1981
  • Cosmogonie 1981
  • l'Arch 1982
  • 7 Rituels Atlantes 1984
  • Pacte des onze (Evangile selon Thomas) 1985
  • Élévation 1990
  • Prélude à la Légende 1989
  • Le Cri de Mohim 1991
  • Évocation 1994
  • La Légende de Haïsha 1989
  • Concerto pour piano et orchestre de chambre 2003
  • Nord pour orchestre 2006
  • "Dyptique écho", violin concerto 2008

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