ファットフィンガーシンドローム

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ファットフィンガーシンドローム: fat-finger syndrome)は、株式などの金融取引で、電子取引の注文の誤入力によって、多大な損害を被ること。取引金額が大きければ、国際的な金融取引システムの混乱につながる。

概要[編集]

「ファットフィンガー」とは太い指の意味。欧米人の指が太く、電子取引に使われるコンピュータ端末のキーボードを打つときに、押すつもりのなかったキーを押してしまうことから名付けられた。

巨額な取引を行っているのは証券会社が主なので、巨大な損害を被るのは誤発注をした証券会社であり、巨額な利益を得るのも他の証券会社である。しかし、現物が存在しない金融商品(株式など)の売買が成立してしまうので、金融取引システムそのものについて大きな混乱が発生する。

巨額誤発注の例[編集]

関連項目[編集]