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ナギナタガヤ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナギナタガヤ属
Vulpia ciliata
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
亜科 : イチゴツナギ亜科 Pooideae
: イチゴツナギ連 Poeae
: ナギナタガヤ属 Vulpia
学名
Vulpia myuros (L.) C. C. Gmel. (1805)
和名
ナギナタガヤ属

ナギナタガヤ属 Vu]lpia C. C. Gmel. はイネ科の植物の群の1つ。細長い小穂の先端には長い芒が出て、それが一束の穂を作る。

特徴

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1年生の草本[1]。葉身が内に巻いて細くなっている。花序は円錐から総状をしている。小穂は多数の小花からなり、やや左右に扁平となっている。包頴は細くて、第1と第2の大きさが同じでなく、第1がかなり小さい。護頴は狭披針形で縁は内に巻き、またその先端は真っ直ぐで長い芒に続く。雄蕊は1~3本。

種と分布

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北半球温帯を中心に26種が知られる[2]

以下の種が知られる[3]

  • Vulpia alopecuros
  • Vulpia alpina
  • Vulpia antucensis
  • Vulpia australis
  • Vulpia brevis
  • Vulpia bromoides イヌナギナタガヤ
  • Vulpia ciliata
  • Vulpia cynosuroides
  • Vulpia delicatula
  • Vulpia elliotea
  • Vulpia fasciculata
  • Vulpia fontquerana
  • Vulpia geniculata
  • Vulpia gracilis
  • Vulpia gypsophila
  • Vulpia ligustica
  • Vulpia litardiereana
  • Vulpia membranacea
  • Vulpia microstachys
  • Vulpia muralis
  • Vulpia myuros ナギナタガヤ
  • Vulpia octoflora ムラサキナギナタガヤ
  • Vulpia pectinella
  • Vulpia persica
  • Vulpia sicula
  • Vulpia unilateralis

日本には在来種はなく、ナギナタガヤ、イヌナギナタガヤ、ムラサキナギナタガヤの3種が移入種として見られる。

分類

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イチゴツナギ連 Tribe Poeae に所属する。かつてはウシノケグサ属 Festuca に含めたが、本属のものは1年生、ないし越年生であること、葯が退化的で小さく、しばしば1個だけ(希に2~3個のことも)であること、護頴の脈が不明瞭で、その先端が直立する柔らかい芒になることなど、異なる特徴があることから別属に扱われるようになった[4]

出典

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  1. ^ 以下、主として大橋他編(2016) p.65
  2. ^ 大橋他編(2016),p.65
  3. ^ The Plant List search for Vulpia
  4. ^ 長田(1993) p.138

参考文献

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  • 大橋広好他編、『改訂新版 日本の野生植物 2 イネ科~イラクサ科』、(2016)、平凡社
  • 長田武正、『日本イネ科植物図譜(増補版)』、(1993)、(平凡社)