トルクエタム
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トルクエタム(英: Torquetum, Turquet)は、中世の天文学用機器であり、地平座標、赤道座標、黄道座標という3種類の座標系の測定値の相互変換に用いられた。アナログコンピュータの一種とされることもある。
世界初のトルクエタムは、12世紀から13世紀ごろジャビール・イブン・アフラ[1]が作ったといわれているが[2]、現存する最古のものは16世紀に作られたものである。
ハンス・ホルバインの有名な肖像画『大使たち』(1533年)には、トルクエタムが描かれている。テーブルの右側、右の大使のひじの触れているあたりに置かれていて、円板上の細かい文字も見て取れる。
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トルクエタム
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『大使たち』の一部
脚注・出典
[編集]- ^ Lorch, R. P. (1976年), “The Astronomical Instruments of Jabir ibn Aflah and the Torquetum”, Centaurus 20 (1): 11-34
- ^ Thorndike, Lynn (1945年10月). “Franco de Polonia and the Turquet”. Isis 36 (1): 6-7. ISSN 00211753 2007年5月29日閲覧。.