テナゲース
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テナゲース(古希: Τενάγης, Tenagēs)は、ギリシア神話の人物である。長音を省略してテナゲスとも表記される。太陽神ヘーリオスとポセイドーンの娘ロドスの7人の息子たち(ヘーリアデース)の1人で[1]、オキモス、ケルカポス、マカル、アクティス、トリオパス、カンダロス、エレクトリュオーネーと兄弟[2]。ヘーリアデースの中で最も優秀な人物であったが[3]、それゆえ兄弟のマカル、アクティス、トリオパス、カンダロスらに嫉妬され、命を奪われた。テナゲース殺しの犯人が明らかになったとき、マカルはレスボス島に、アクティスはエジプトに、カンダロスはコス島に[4]、トリオパスは小アジアのカーリア地方に逃亡した[5]。この事件ののち、オキモスがロドス島の王となり、ケルカポスがその跡を継いだ[6]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ディオドロス『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)