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ソーダ金雲母

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ソーダ金雲母(ソーダきんうんも、 Aspidolite)は、2005年に発表された日本産新鉱物で、産業技術総合研究所鉱物学者坂野靖行などにより、岐阜県の春日鉱山から発見された[1]化学組成はNaMg3AlSi3O10(OH)2で、単斜晶系

金雲母(Phlogopite)のカリウムの位置をナトリウムで置き換えた種であり、その存在は19世紀からAspidoliteの名前で知られていた。しかしタイプ標本の存在がはっきりしないことや、X線粉末回折のデータなどが揃っていなかったことから、坂野などが再定義し、春日鉱山の標本をタイプ標本と申請して、国際鉱物学連合の新鉱物・鉱物名委員会の承認を受けた、という経緯がある(参考文献参照)。

学名はギリシャ語で「盾」を意味する"ασπίδα"にちなみ、1869年フランツ・フォン・コベルによりチロル産に命名された。

脚注

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  1. ^ Banno, Y. et al. (2005): Aspidolite, the Na analogue of phlogopite, from Kasuga-mura, Gifu Prefecture, central Japan: description and structural data. Mineral. Mag., 69, 1047-1057.

関連項目

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参考文献

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  • 坂野靖行(2007):「新鉱物苦土定永閃石及びソーダ金雲母の記載」。岩石鉱物科学、36巻、187-189頁。

外部リンク

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