センプ (潜水艦)

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オジェウ級潜水艦
艦歴
起工 1936年11月
進水 1938年8月17日
就役 1939年4月16日
除籍 1969年9月15日
性能諸元
基準排水量 1,100トン(水上)
1,437トン(水中)
全長 84.00m
全幅 6.7m
最大速度 19.4ノット(水上)
9.0ノット(水中)
乗員 50-53名
兵装
105mm砲 1基
40mm高角砲 2基
533mm魚雷発射管 8基

センプ: ORP Sęp)は、オランダで建造されたポーランド海軍潜水艦オジェウ級。艦名はポーランド語で「禿鷹」のこと。

艦歴[編集]

1939年4月就役。

1939年9月2日、「センプ」はドイツ駆逐艦「Friedrich Ihn」に対し距離400mで魚雷1本を発射するが、相手の速度を実際より遅く見積もったため魚雷は外れ、反撃を受けて損傷した[1]。9月3日、「センプ」はドイツ潜水艦「U14」の雷撃を受けたが、魚雷の早爆により難を逃れた[1]

9月13日に、可能ならイギリスへ向かえ、不可能ならスウェーデン抑留されろとの命令が届く[1]。艦の損傷はひどく、艦長はスウェーデンへと向かうことにし、そこで「センプ」抑留された[1]

戦後ポーランドに戻り、1969年に退役した。

センプ搭載の105mm砲(ポーランド軍事博物館展示)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d No Room for Mistakes, 7 The Polish Predicament

参考文献[編集]

  • Geirr H Haarr, No Room for Mistakes: British and Allied Submarine Warfare 1939–1940, Seaforth Publishing, 2015