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ジベンゾ-1,4-ジオキシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジベンゾ-1,4-ジオキシン
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識別情報
CAS登録番号 262-12-4 チェック
ChemSpider 8861 チェック
KEGG C07732 チェック
特性
化学式 C12H8O2
モル質量 184.19 g mol−1
外観 白色結晶
融点

122 °C, 395 K, 252 °F

沸点

283.5 °C, 557 K, 542 °F

への溶解度 0.901 g/L (25 °C)
関連する物質
関連物質 ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン
ダイオキシン類
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジベンゾ-1,4-ジオキシン(Dibenzo-1,4-dioxin)またはジベンゾジオキシン(Dibenzodioxin)は、多環式複素環式化合物であり、2つのベンゼン環が1,4-ジオキシン環に繋がっている。分子式は、C12H8O2である。2つの酸素原子は、ジオキシン環の反対側(パラ位)を占める。

ジベンゾジオキシンは、ダイオキシンと呼ばれ毒性を持つポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)の炭素骨格である。最も毒性の強いPCDDは、2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン(TCDD)である。ダイオキシン類は、PCDDと類似の構造、毒性を持つ関連化合物を含む汚染物質のカテゴリーである。ジベンゾジオキシンは、ポリ臭化ジベンゾ-p-ジオキシンの骨格でもある。

異性体

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ジベンゾ-1,2-ジオキシン

ジベンゾジオキシンと言った場合には、通常はジベンゾ-1,4-ジオキシンを表す。

異性体であるジベンゾ-1,2-ジオキシンは、不安定な1,2-ジオキシンと同様に、2つの酸素原子が隣り合っている。この異性体については詳しい情報はないが、不安定性が高く、過酸化物のような性質を持つと考えられている。

関連項目

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外部リンク

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