ゴッシェン子爵
| ゴッシェン子爵 Viscount Goschen | |
|---|---|
  Arms:Argent a Heart fired and transfixed with an Arrow bendwise and point upwards Gules in chief two Anchors erect Sable Crest:On an Arrow fesswise a Dove wings endorsed all proper Supporters:Dexter: A Sailor; Sinister: a Private of the Royal Marines, both proper; each holding in the exterior hand a Flagstaff of the last therefrom flowing a Banner Argent charged with a Pale Gules thereon an Anchor cabled and erect Or
| |
| 創設時期 | 1900年12月18日 |
| 創設者 | ヴィクトリア |
| 貴族 | 連合王国貴族 |
| 初代 | 初代子爵ジョージ・ゴッシェン |
| 現所有者 | 4代子爵ジャイルズ・ゴッシェン |
| 相続人 | アレクサンダー・ゴッシェン閣下 |
| 相続資格 | 初代子爵の嫡出直系男子 |
| 付随称号 | なし |
| 現況 | 存続 |
| 邸宅 | ヒルトン・ハウス |
| モットー | 平和（Pacem） |
ゴッシェン子爵（英語: Viscount Goschen）は、イギリスの子爵位。1900年創設の連合王国貴族。政治家ジョージ・ゴッシェンが1900年に叙位されたことに始まる。
なお、ゴッシェン子爵家に子爵位以外に保持する爵位はない。
歴史
[編集]
ヴィクトリア朝後期に自由党、自由統一党、保守党と練り歩いて閣僚職を歴任したジョージ・ゴッシェン(1831–1907)が1900年12月18日に「カウンティ・オブ・ケントにおけるホークハーストのゴッシェン子爵（Viscount Goschen of Hawkhurst in the County of Kent）」に叙された[1][2][3][4]。
初代子爵の死後、その長男ジョージ(1866–1952)が2代ゴッシェン子爵位を継承。彼も保守党所属の政治家で1924年から1929年にかけては植民地インドのマドラス総督を務めた[2][5]。
2代子爵には男子があったが、第一次世界大戦で戦死したため、3代ゴッシェン子爵位は初代子爵の次男ウィリアムの子ジョン(1906–1977)が継承した[2]。彼は貴族院保守党の政治家として1962年から1964年にかけて国王親衛隊隊長(貴族院与党院内副幹事長)を務めた[1][6][7]。
現在の当主はその息子である第4代ゴッシェン子爵ジャイルズ(1965-)である。彼も貴族院保守党の政治家として活躍し、1994年から1997年にかけては運送副大臣（Under-Secretary of Transport）を務めた[8]。世襲貴族は1999年のトニー・ブレア政権による貴族院改革で92議席を残して議席を喪失したが、彼は貴族院に残留した[9][10]。
子爵家の邸宅はバークシャー、クローソーンに位置するヒルトン・ハウス(Hilton House)[2]。
ゴッシェン子爵 (1900年)
[編集]- 初代ゴッシェン子爵ジョージ・ジョアキム・ゴッシェン (1831–1907)
- 第2代ゴッシェン子爵ジョージ・ジョアキム・ゴッシェン (1866–1952)
- 第3代ゴッシェン子爵ジョン・アレクサンダー・ゴッシェン (1906–1977)
- 第4代ゴッシェン子爵ジャイルズ・ジョン・ヘンリー・ゴッシェン (1965-)
爵位の法定推定相続人は、現当主の息子アレクサンダー・ジョン・エドワード・ゴッシェン(2001-)。
出典
[編集]- ^ a b Thomas J. Spinner jun. "Goschen, George Joachim, first Viscount Goschen". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/33478。 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
- ^ a b c d Heraldic Media Limited. “Goschen, Viscount (UK, 1900)” (英語). www.cracroftspeerage.co.uk. Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2020年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月7日閲覧。
- ^ "No. 27257". The London Gazette (英語). 18 December 1900. 2020年11月21日閲覧。
- ^ Arthur G.M. Hesilrige (1921). Debrett's peerage, and titles of courtesy, in which is included full information respecting the collateral branches of Peers, Privy Councillors, Lords of Session, etc. Wellesley College Library. London, Dean. p. 411
- ^ “75 Years Ago: New Madras Governor”. The Tribune. (24 May 1999)
- ^ "No. 42776". The London Gazette (英語). 7 September 1962. p. 7041.
- ^ "No. 43528". The London Gazette (英語). 29 December 1964. p. 11077.
- ^ "No. 54530". The London Gazette (英語). 20 September 1996. 2020年11月21日閲覧。
- ^ UK Parliament. “Mr Giles Goschen” (英語). HANSARD 1803–2005. 2015年7月28日閲覧。
- ^ “Viscount Goschen”. www.parliament.uk. 2015年7月28日閲覧。