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アドナウィリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アドナウィリア
リポスリクスウイルス
分類ICTV
レルム : アドナウィリア Adnaviria
下位分類(界)
  • Zilligvirae

アドナウィリアAdnaviria)とは、2021年国際ウイルス分類委員会(ICTV)に承認されたウイルスレルムである[1]古細菌を宿主とする直鎖状二本鎖DNAをゲノムに持つウイルスより構成される。

主要カプシドタンパク質がDNAを中心にらせん状に配置し、全体としてフィラメント状のビリオンを形成する。長さはゲノムDNAの長さに依存する。このレルムは主要カプシドタンパク質の構造類似性によって定義されており、生物や他のレルムのウイルスと相同性のある遺伝子をほとんど持たない。現在の所、クレン古細菌を宿主とするウイルスが少数見つかっているだけで、細菌真核生物に感染するものは発見されていない。

下位分類

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2021年に国際ウイルス分類委員会(ICTV)によって提案された分類は以下のとおりである[2]

  • Zilligvirae
    • Taleaviricota
      • Tokiviricetes
        • Ligamenvirales
          • Lipothrixviridae
          • Rudiviridae
        • Primavirales
          • Tristromaviridae

脚注

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  1. ^ Krupovic M "et al." (2021). “Create one new realm (Adnaviria) for classification of filamentous archaeal viruses with linear dsDNA genomes”. ICTV. doi:10.13140/RG.2.2.27879.98727. 
  2. ^ Virus Taxonomy: 2021 Release”. talk.ictvonline.org. International Committee on Taxonomy of Viruses. 28 April 2021閲覧。