アテネ国立庭園

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アテネ国立庭園
Εθνικός Κήπος
National Garden
アテネ国立庭園の位置(アテネ中心部内)
アテネ国立庭園
アテネ国立庭園の位置(アテネ内)
アテネ国立庭園
分類 公園
所在地
座標 北緯37度58分27秒 東経23度44分18秒 / 北緯37.97417度 東経23.73833度 / 37.97417; 23.73833座標: 北緯37度58分27秒 東経23度44分18秒 / 北緯37.97417度 東経23.73833度 / 37.97417; 23.73833
面積 15.5 ha (155,000 m^2)
前身 王立庭園
Βασιλικός Κήπος
Royal Gardens
開園 1838年
設計者 フリードリッヒ・カール・シュミット
現況 日の出~日没, 年中無休
アクセス アテネ地下鉄 シンタグマ駅
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アテネ国立庭園ギリシア語: Εθνικός Κήπος英語: National Garden)はギリシャアテネ中心部にある公園。公園の北側にはかつての王宮である国会議事堂、南側は第一回近代オリンピック会場跡のザッペイオン(ザッピオ)とゼウス神殿、東側にはパナシナイコスタジアム、西側はシンタグマ広場が隣接している。

概要[編集]

アマリア王妃

国立庭園は、1838年にギリシャ王妃アマリアにより建設が命じられ、1840年に王立庭園として完成した。庭園を設計したのはドイツ人の植物学者フリードリッヒ・カール・シュミットであり、彼が庭園に導入した500種類の植物はギリシャの乾燥した気候に順応できず、現在ではほとんど残っていない。当時、王立庭園の一部は午前中は王族専用とされていたが、午後は広く市民に開放された。

1878年には第一回近代オリンピックのフェンシング会場としてザッペイオン(ザッピオ)が庭園の南隣に建てられた。この建物は、現在は会議場・展示場として使われている。1920年代に王立庭園国立庭園に改名された。公園の正面入口はギリシャ王妃アマリアが植樹した12本のヤシの木のある場所に定められ、公園に面した大通りはアマリア王妃大通りと命名された。2004年に、ギリシャ政府は90年間の庭園保有権をアテネ市に認め、その時以来庭園の運営管理は非営利の文化団体“Neon”に任されている。

現在、アテネ国立庭園の施設は日の出から日没まで市民に開放されており、庭園内にはアヒルが飼われている池や、植物園、小規模なカフェ、子供のための図書室とプレイルームがある。

現地へのアクセス[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]