アテネ・モスク
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アテネ・モスク Τζαμί της Αθήνας | |
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基本情報 | |
所在地 | ギリシャ・アテネ |
宗教 | イスラム教 |
建設 | |
形式 | モスク |
着工 | 2016年 |
完成 | 2019年 |
収容人数 | 350 |
アテネ・モスク(ギリシア語: Τζαμί της Αθήνας; ラテン文字化: Tzami tis Athinas)は、ギリシャの首都であるアテネにあるモスク。このモスクは1833年にギリシャがオスマン帝国から独立して以来、アテネで初めて作られるモスクであり、ギリシャ国内では180年ぶりの新しいモスクとなった。
設立の背景
[編集]アテネは、国内に20万人のムスリムを抱えながらもヨーロッパの首都で唯一モスクがない都市だった[1]。ギリシャ国内でのモスクの建立は1890年には議会の承認を得ていたが[2]、イスラームと外国勢力の支配を関連付ける国粋主義者やギリシア正教会の反対[3]、金融危機などの影響もあり[4][5]、2004年のアテネオリンピックの際の取り組みも含めてすべてが失敗に終わっていた[2]。
設立
[編集]2006年、ギリシャ政府はアテネ市内でモスクを建設する計画を作成した[6]。2016年、ギリシャ議会はアテネ市内でのモスクの建設を承認し、100万ドルの建設予算が見積もられた。これには国内の保守系の野党や市民が反発したものの[7]、建設は進み、2019年にアテネ市内のヴォタニコス地区で海軍司令部が所有する土地におよそ88万ユーロを投じられてアテネ・モスクが完成。2020年11月2日に開設された[8]。
モスクは850m四方の大きさで350人が収容でき、4.2エーカーの中庭には児童公園や噴水があるが[3][8]、ミナレットやドームといった伝統的なイスラーム装飾は施されなかった[2]。また、モスクの管理はギリシャ教育相と財務省の公務員2名、自治体の職員2名、高等裁判所の判事1名のほか、ムスリム・コミュニティーの代表者2名の計7名からなる委員会によって行われる[8]。
脚注
[編集]- ^ “Athens’ first Islamic Mosque in final stages of construction” (英語). greekcitytimes.com. Greek City Times (2018年9月20日). 2020年11月22日閲覧。
- ^ a b c “アテネにモスク復活へ、オスマン帝国からの独立以来180年ぶり”. jp.reuters.com. ロイター通信 (2019年6月10日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b Niki Kitsantonis (2020年11月14日). “It Took a Century to Open a Mosque in Athens. Then Came the Pandemic.” (英語). ニューヨーク・タイムズ (ニューヨーク・タイムズ・カンパニー) 2020年11月22日閲覧。
- ^ “ギリシャ・アテネで、1833年以来初となるイスラム教徒モスク開設”. parstoday.com. Pars Today (2020年11月7日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ “Athens' first mosque in nearly 200 years opens for Friday prayers” (英語). edition.cnn.com. CNN (2020年11月7日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ “Athens finally gets a mosque” (英語). aljazeera.com. アルジャジーラ (2020年11月3日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ “ギリシャ国会、モスク建設を初めて承認”. parstoday.com. Pars Today (2016年8月6日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b c “【ギリシャ】 アテネ初のモスクが開設”. trt.nrt.tr. TRT (2020年11月7日). 2020年11月7日閲覧。