アエロスパシアル N500
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アエロスパシアル N500(Aérospatiale N 500)は、フランスで試験されていた垂直離着陸機。ダクテッドファンを用いた機体であり、当初はノール・アビアシオン社がノール 500(Nord 500)として開発したものである。
概要
[編集]調査・開発目的の機体であり、1965年のパリ航空ショーにおいて、そのコンセプトが公表された。
特異な機体であり、機体上部にある非常に短い主翼の両端に、大型のダクデットファンが取り付けられている。このファンはティルトローター機と同様に、エンジンを傾け、水平から垂直方向まで出力を変更させることができる。垂直離着陸時には、ファンを垂直方向に向け飛行を行なう。ファンは機体後上部のターボシャフトエンジンにより駆動される。機体末尾には水平及び垂直尾翼が取り付けられている。
2機が製造され、1968年7月に初飛行を行なっている。ノール・アビアシオンが1970年にアエロスパシアルに統合され、本機の試験も1971年に終了した。
要目
[編集]- 全長:6.58m
- 全幅:6.14m
- 全高:3.1m
- エンジン:アリソン T63 ターボシャフトエンジン(317軸馬力)2基
- ダクデットファン:3翅
- 乗員:1名
- 最大速度:350km/h
参考文献
[編集]- 大戦後のアメリカ・イギリス軍試作・計画機(3) イギリスその他の国々 デルタ出版 2001年9月発行
関連項目
[編集]- X-22 (航空機):アメリカ合衆国での同様の機体