Wikipedia:秀逸ピックアップ/クオリア

エルンスト・マッハの視覚体験。座椅子に腰かけ、右目を閉じ、左目だけを開けていたときに、マッハが経験した視覚体験。上にはマッハの眉毛、右側にはマッハ自身の鼻が、下にはマッハ自身の口ひげが描かれている(白黒なのは当時の印刷技術の制約によるもので、マッハが色盲だったわけではない)。
エルンスト・マッハの視覚体験。座椅子に腰かけ、右目を閉じ、左目だけを開けていたときに、マッハが経験した視覚体験。上にはマッハの眉毛、右側にはマッハ自身の鼻が、下にはマッハ自身の口ひげが描かれている(白黒なのは当時の印刷技術の制約によるもので、マッハが色盲だったわけではない)。

クオリア(複数形 Qualia、単数形 Quale)または感覚質 とは、何らかの感覚刺激を受け取ったときに生ずる意識体験の内容のことを指す。たとえば「赤さ」は、特定の波長の光という感覚刺激が目を通じて受け取られたときに発生する、意識体験の具体的な内容のことであり、クオリアの一種である。誤解を恐れず、もっと簡単に言ってしまうと、クオリアとは日常用語でいう「感じ」のことである。「イチゴのあの赤い感じ」「空のあの青々とした感じ」「二日酔いで頭がズキズキ痛むあの感じ」、「面白い映画を見ている時のワクワクするあの感じ」など。……