ノート:ウイロイド
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viroids の歴史は、1972 年にT.O. Diener 博士により Potato spindle tuber viroid の発見から始まる。
Viroids とは246-401 ヌクレオチドの一本鎖環状 RNA であり、分子内に高い相補性を有しステムアンドループ構造をしている。 また、タンパク質をコードしない、外被タンパク質を持たないなどの点で virus とは異なっている。 Viroids にはpotato spindle tuber viroid や Hop stunt viroid などが属するPospiviroidae グループと Peach latent mosaic viroid やAvocado sunblotch viroid などが属するAvsunviroidae グループがある。 両者の分類上の特徴は、Pospiviroidae には中央保存領域 (CCR) を保持し核小体に局在しているのに対し、 Avsunviroidae はCCR を持たず葉緑体チラコイド膜に局在している。 この他にも両者は、POspiviroidae が一本鎖の RNA が単位長より長いマイナス鎖が生成され、この単位長より長いマイナス鎖 RNA から 単位長より長いプラス鎖 RNA が写しとられ、単位長に切断後環状になる非対称ローリングサークル機構で複製するのに対し、 Avsunviroidae は単位長より長いマイナス鎖 RNA を生成された後、一度ハンマーヘッドリボザイムの活性により単位長に切断され、 環状化した後に、もう一度単位長より長いプラス鎖が生成し、単位長に切断後、環状化する対称ローリングサークル機構で複製する。
参考論文 1) 佐野 輝男 (1999) ウイロイドの分子生物学 ウイルス49(2) 137-145 2) A.Hadidi et.al (2003) VIROIDS 3) Sano, T et.al (1992) Identification of multiple structural domain
regulating viroid pathogenicity. Proc. Natl. Acad. USA. 89, 10104-10108