storytelling

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storytelling
華原朋美スタジオ・アルバム
リリース
録音 tk sequence 1105st, 1103st (Tokyo, Japan)
TK Bali Studio (Bali, Indonesia)
Sony Music Studios (LA)
Record Plant (LA)
Larrabee West (LA)
Can-Am Recorders (LA)
Ocean Way Recording (LA)
The Village (LA)
Media Complex (LA)
ジャンル J-POP
時間
レーベル ORUMOK RECORDS
プロデュース TETSUYA KOMURO
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1998年1月度月間1位(オリコン)
  • 1998年度年間17位(オリコン)
ゴールドディスク
  • 2ミリオン(日本レコード協会
  • 華原朋美 年表
    LOVE BRACE
    1996年
    storytelling
    (1997年)
    nine cubes
    1998年
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    storytelling』(ストーリーテリング)は、日本の女性歌手華原朋美の2作目のオリジナルアルバム小室哲哉プロデュースによるアルバムである。

    解説[編集]

    • ビッグ・セールスを記録したファーストアルバム『LOVE BRACE』より1年半ぶりにリリースされた2ndアルバム。
    • タイトルは「物語の途中」という意味を込めている。「前作とつながっている正式な続編」と思わせるにはどうしたらいいのか小室と華原は迷っていた[1]
    • 打ち込みは少なくなり、オーケストラとピアノが多用された。サウンドのコンセプトは「『日本のマライア・キャリーアラニス・モリセットジャネット・ジャクソンは誰なの』と言う世間の問いに対するわかりやすい形での提示、その上で華原はどんな存在なのか」を意識した音作りを行った[2]
    • 収録曲の候補は20曲あり、その中から小室と華原の二人だけで選んでいた[1]
    • アルバムの制作が進むにつれて起こるオペレーターによる音の細かい変化を全て聞くために、時間の許す限り、華原はスタジオでの小室とマニピュレーターとエンジニア達による作業の積み重ねを見届けた[1]
    • ジャケットの写真撮影は「華原と小室がクラブに遊びに来た」と言う設定で行われ、クラブはエントランスから店内まで再現された。当時小室が所有していたフェラーリ5台が撮影スタジオに持ち込まれ、その中にはフェラーリ・F50が含まれていた[3]
    • 当初は1997年10月15日にリリースされる予定だったが[4]、3度延期となって年末にずれ込み、最終的には12月24日にリリースされた。延期した理由として、小室は「1997年のアーティストの動向を知りたかった」「安室奈美恵さんの事が落ち着くまで出したくなかった」[5]「所属アーティストである華原さんと事務所社長である僕の間にマネジメント関係の人間が関与していなかった。喧嘩して1週間制作が延びたこともある」「『たのしく たのしく やさしくね』『Hate tell a lie』を中心に『割り切れない』『下らない』『葛藤』等歌詞を前作よりわかり難く表現し、自分のプライベートな気分・恋愛観が反映されている」[6]と回答している。
    • save your dream」、「Hate tell a lie」、「LOVE IS ALL MUSIC」、「たのしく たのしく やさしくね」と、4曲全て1位を獲得したシングル曲は、いずれもアルバム・ヴァージョンで収録された。
    • 直後にシングルカットされた「I wanna go」と「You don't give up」を除けば、アルバムオリジナル曲は4曲と実質ベスト盤ともいえるアルバムとなった。
    • タイトルナンバーの「storytelling」は歌詞カードに詞が掲載されていたが、インストとして収録され、次作『nine cubes』でメロディーが付いて収録された。
    • 当時のプロデューサーでもあり恋人でもあった小室哲哉が華原朋美作品の中では、唯一ジャケットに写っていることで話題になり、特に裏ジャケットで2人が微笑ましく見つめ合う姿が写っているため、“ラブジャケ”などとも呼ばれた。
    • プロモーションとして、発売日翌日の12月25日には、小室哲哉と新宿HMVで発売記念イベントを行って話題になった。
    • 音楽番組では、「Every morning」をメインに男性バックダンサーを従えて(本人のアイディア)歌った。
    • 年末のリリースの兼ね合いで一部店頭では先行発売されたため、オリコンにそれが反映され初登場58位だったが、翌週には100万枚以上を売り上げ、1位となった。

    主な記録[編集]

    • 第12回“日本ゴールドディスク大賞”ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞。
    • オリコン1998年1月月間アルバムチャート1位
    • オリコン1998年間アルバムチャート17位。
    • オリコン1998オリコン年間アーティストセールス20位。

    収録曲[編集]

    1. save your dream [album mix]
      高音を炸裂させた5枚目のシングルの最後にコーラスが加わったアルバムミックス。一部華原のボーカルが新しく録り直され、全体の響きも変えられている[1]
    2. Every morning
      1997年8月に曲が出来上がった。プロモーション活動ではこの曲を歌った。華原は「ちょっと音程が外れた」感じで自由に歌い、「聞かん坊の私の姿が見えている」と語っている[1]
    3. afraid of tonight
      実験作品的ナンバー。詩は華原と小室の共作。「夜がどうしても怖い」をテーマにしている[1]
    4. たのしく たのしく やさしくね [album version]
      本人が詩を手掛けたナンバーの8枚目のシングルのアルバムバージョン。
    5. You just gonna sing a song
      華原が一瞬「自分の声が色々な声に似て聴こえて、自分が誰かに似ているのではないかと」嫌になり、「何故自分が歌いたくないのか」と悩んでいたのを相談された小室は「テレビ出演・レコーディング等のお仕事ではなくて、日常で自然に鼻歌を口ずさむ様に。あなたはあなたの歌を歌ってほしい」と華原を励ますように作られた曲[1]桃の天然水初代CM曲。
    6. I WANNA GO
      ヴォコーダーを掛けたクラブミュージック。9枚目のシングルとして新たにアレンジを施しシングルカットされた。
    7. LOVE IS ALL MUSIC [new mix]
      7枚目のバラードシングルの新ミックス。
    8. storytelling [instrumental]
      表題曲。インストとしては長く本格的なものとなっている。歌詞も制作されスタッフは締め切りギリギリになっても、歌入れするかどうか迷っていた[1]
      歌詞のルーツは小室と華原の会話から来ている[7]
    9. Hate tell a lie [album mix]
      ミリオンセラーにもなった6枚目のシングル。ハーモニカがさらに加わったアルバムミックス。
    10. YOU DON'T GIVE UP
      バラードナンバー。10枚目のシングルとしてシングルカットされた。
    11. afraid of tonight [TK mix]
      歌詞カードにはない華原の作詞した部分が[TK mix]では追加されている。
    12. たのしく たのしく やさしくね [TK remix]

    参加ミュージシャン[編集]

    アルバム曲タイアップ[編集]

    • save your dream [album mix]
      ロッテチョコレート「紗々」CFソング* Every morning
      NTT PC コミュニケーションズ「InfoSphere」CMソング(自身出演)
    • たのしくたのしくやさしくね [album version]
    • たのしく たのしく やさしくね [TK remix]
      カネボウ化粧品REVUE エステクチュール ジェルファンデーション」CFソング
    • You just gonna sing a song
      JT桃の天然水」CMソング(自身出演)
    • LOVE IS ALL MUSIC [new mix]
      三貴「銀座ジュエリーマキ ツインエステートジュエリー」CFソング
    • Hate tell a lie [album mix]
      カネボウ化粧品「Bronzelove」CFソング

    脚注[編集]

    1. ^ a b c d e f g h 角川書店刊『月刊カドカワ』1998年2月号95P-105Pより。
    2. ^ 公式サイトでの小室のレビューより。
    3. ^ 公式サイトでのメイキングより。
    4. ^ ダイヤモンド社刊『FM STATION』1997年10月20日号64Pより。
    5. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1998年1月号52P-55Pより。
    6. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1998年2月号130P-131Pより。
    7. ^ 角川書店刊「月刊feature」1999年1月号63P-64Pより。

    外部リンク[編集]