スパイラルシティー
コード | X6 |
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日本語題 | スパイラルシティー |
必要なルール | D&Dエキスパート・セット |
レベル | 4 -10 |
セッティング | ミスタラ |
製作者 | メルル・M・ラスムッセン |
初版出版年 | 1984 |
ページ数 | 32 |
関連するモジュール | |
X1, X2, X3, X4, X5, X6, X7, X8, X9, X10, X11, X12, X13, XL1, XSOLO, XS2 |
『クアグマイア!』(Quagmire!) は、1984年に出版された、ダンジョンズ&ドラゴンズ・ファンタジー・ロールプレイングゲームのエキスパート・ルール用のモジュールである。
1987年には『スパイラルシティー』というタイトルで日本語版が出版された。
プロット概要
[編集]この冒険の冒頭、プレイヤーキャラクターはカグマイアー市を探す旅に出る[1]。キャラクターがその都市(それはゆっくりとした海への沈降が進行中である)を発見するためには、モンスターのはびこる沼地を移動せねばならない[2]。カグマイアーは、巨大な巻き貝の形をした「螺旋都市」であり、今では忘れ去られた民族によってサーペント半島に建設された[1]。モジュールにはこの都市の記述が収録されている[2]。
出版履歴
[編集]X6 Quagmire!はメルル・M・ラスムッセンが執筆、カバーアートはスティーブ・ペレグリンが担当し、1984年にTSRが32ページの小冊子に外装カバーの体裁で出版した[2]。本文イラストにはジェフリー・バトラーが起用された[3]。このシナリオはエキスパート・ルール用に執筆された[1]。
1987年10月、株式会社新和が日本語版を出版した。
評判
[編集]グラハム・ステープルハーストはホワイトドワーフ誌でQuagmire!を論評し、10段階評価で8を付け、「特に本格的な荒野への最初の斬新な試みとして、あらゆるD&Dプレイヤーにとっての有用な買い物」と呼んだ[1]。ステープルハーストは、「より局地的なシナリオやモジュールに欠けている、背景色や奥行きと一体になった総合的な環境や生態系が丸ごとの「体験」を促進する。デザイナーは、DMには訳知り顔の解説ではなくひらめきを与え、プレイヤーには彼らのキャラクターの世界が息づいてくるのを感じさせ、少しずつ見聞するのを持ち望ませる、ような広範囲の荒野を描写するという良い仕事を成し遂げた」と述べて、このモジュールを絶賛した[1]。彼はモジュールの名称の基となった都市が「独創的なデザインの素晴らしい要素」と呼んだが、彼はこのシナリオを行うDMは「この都市は少々人口が希薄なため、シナリオに付け加えるために都市を潤色することを望むだろう」と指摘した[1]。ステープルハーストは「天候、旅の疲労、疾病、食糧品の問題、等々は全て、キャラクターの関心毎に大きな役割を果たし、そしてこれがゲームの楽しみを大いに盛り上げる。非常に良いシナリオだ」と述べて論評を結論づけた[1]。
ローレンス・シックは、1991年の彼の著書Heroic Worldsでこのシナリオの要約を、頭韻を踏んで記した。「Sea slowly swallows seashell-shaped swamp city(海がゆっくりと貝殻形の沼地の都市を飲み込む)」[2]。
読書案内
[編集]- 論評:Space Gamer72号(1985年)