QUOROM

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QUOROM(メタアナリシス報告品質基準、the Quolity of Reporting of Meta-analyses standards)は、QUOROMグループが策定したメタアナリシスの報告の品質に関する基準[1][2]

概要[編集]

多くの医学・生命科学系ジャーナルにおいて、ランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシスシステマティック・レビューの論文を投稿する際には、QUOROM声明として知られる品質ガイドラインの遵守に加えて、QUOROMフローチャートの掲載が必要であった。

研究の組み入れ・除外の決定は効果量の測定値にバイアスを生じうるので、決定の透明性を高めることを目的として、QUOROMフローチャートの掲載が義務づけられた。

2009年、QUOROM声明は、システマティック・レビューの科学におけるいくつかの概念的および実用的な進歩に対応するために更新され、PRISMA(システマティックレビューおよびメタアナリシスのための優先的報告項目、Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analyses)と改称された[3]

脚注[編集]

  1. ^ D Moher, DJ Cook, S Eastwood, I Olkin, D Rennie, DF Stroup, for the QUOROM Group 1999. Lancet. 1999 Nov 27;354(9193):1896-900(アーカイブ)
  2. ^ 卓興鋼, 吉田佳督, 大森豊緑「エビデンスに基づく医療(EBM)の実践ガイドライン システマティックレビューおよびメタアナリシスのための優先的報告項目(PRISMA声明)」『情報管理』第54巻第5号、科学技術振興機構、2011年、254-266頁、doi:10.1241/johokanri.54.254ISSN 0021-7298NAID 1300010069882022年6月6日閲覧 
  3. ^ Alessandro Liberati (2009 Jul 21). “The PRISMA statement for reporting systematic reviews and meta-analyses of studies that evaluate health care interventions: explanation and elaboration”. PLoS Med 6 (7): e1000100. doi:10.1371/journal.pmed.1000100. PMID 19621070.