IBM 2540

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IBM 2540。右が読取り機構、左が穿孔機構で、中央に5つの出力スタッカーがある
IBM System/370モデル145に接続されたIBM 2540

IBM 2540読取穿孔装置(IBMにぃごぅよんまるカードよみとりせんこうそうち、英語: IBM 2540 Card Reader/Punch)はIBMが1965年に発表したSystem/360とそれに続くコンピューター用のIBM80欄カード読取り・穿孔装置であった。この装置はIBMロチェスターで以前のIBM 1402(IBM 1402)をベースに開発されたもので[1]、読取り速度は毎分1,000枚、穿孔速度は毎分300枚で処理できた。

概要[編集]

IBM 2540はIBM 2821制御装置(IBM 2821)を通してSystem/360マルチプレクサまたはセレクターのチャネルへ接続できた。 カード読取り機構(2540R)とカード穿孔機構(2540P)は別々にアドレス指定できた。

カード読取り[編集]

装置の右側がカード読取り機構で、入力ホッパーはカード約3,100枚が載せられ、出力スタッカー(右から左へR1、R2、PR3)は1,350枚を載せられた。カードの出力スタッカーはプログラム制御できた。

カード穿孔[編集]

装置の左側がカード穿孔機構で、入力ホッパーはカード1,350枚が載せられ、出力スタッカー(左から右へP1、P2、PR3)は1,350枚を載せられた。カードの出力スタッカーはプログラム制御できた。中央スタッカーは読取り・穿孔でシェアできた。穿孔した後は、自動的に読取りが行われて、穿孔が正しいのかを確認する構造になっていた。

後継機種[編集]

IBM 2540はその後、1971年に発表されたIBM 3525多機能カード装置(IBM 3525)とIBM 3505カード読取装置(IBM 3505)へ引き継がれた[2]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]