生成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。W7401898 (会話 | 投稿記録) による 2021年2月6日 (土) 11:39個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→テンプレートの追加)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

生成(なまなり)とは、「般若(はんにゃ)」と呼ばれる女のの面の中でも、まだ魔性がまだ充分に徹底しない状態を表しているものを指す[1]

角が肉の下で隆起しているだけで[1]、生えかかった短い角が露出している状態を表す[2]。角が本当には生えていないために、「生成」と呼ばれている[1]

常相の女体面の面影をまだ留めているが、般若と異なって大きく口を開いて舌を見せている[2]。『鉄輪』の後ジテなどに用いられている[1]

脚注

  1. ^ a b c d 戸井田道三「生成」『演劇百科大事典 4』(平凡社、1961年)P280
  2. ^ a b 『岩波講座 能・狂言Ⅳ』(岩波書店、1987年)P224

関連項目