武芸図譜通志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2018年9月17日 (月) 11:02; とろ肉ハウス (会話 | 投稿記録) による版 (+{{出典無効}})(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
武芸図譜通志
二刀をもった兵士。二刀剣術も十八技の一つである。
各種表記
ハングル 무예도보통지
漢字 武藝圖譜通志
発音 ムイェドボトンジ
日本語読み: ぶげいずふつうし
テンプレートを表示

武芸図譜通志(ぶげいずふつうし)は、朝鮮王朝(李氏朝鮮)で編纂された兵書。

概要[編集]

正祖の王命で、壮勇営(チャンヨンヨン)の殺手(剣術)の武官である、白東脩(ペク・ドンス)が主導して編纂した。この書は、従来の銃兵器の解説や、戦略・戦術理論を中心に書かれたものとは違い、絵や文章を通して、戦闘時の動作()を一つ一つ丁寧に説明したものである。拳法を始め、弓術馬術槍術剣術などの朝鮮の武芸十八般(十八技、シッパルギ)などが、全4巻24項目にわたって詳細に解説されている。それぞれの項目は武芸諸譜以来のものであり、24技のうち中国武術起源が21、日本武術起源が2、朝鮮伝来とされるものが1である。この書を送りだした白東脩は、同時代の学者たちから、「武から文を起こした」と高く評価された。

この原書は、現在、水原華城(スウォンファソン)博物館に展示してある。

参考文献[編集]

関連項目[編集]