ミヤマウズムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。CASLA (会話 | 投稿記録) による 2020年5月9日 (土) 00:55個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (lk)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ミヤマウズムシ
ミヤマウズムシ
分類
: 動物界 Animalia
: 扁形動物門 Platyhelminthes
: ウズムシ綱(渦虫綱) Turbellaria
: ウズムシ目(三岐腸目) Tricladida
亜目 : ウズムシ亜目(淡水生三岐腸亜目)
Paludicola
: プラナリアPlanariidae
: ホソウズムシ属 Phagocata
: ミヤマウズムシ P. vivida
学名
Phagocata vivida

ミヤマウズムシ ( Phagocata vivida ) とは扁形動物門ウズムシ目プラナリア科に分類されるプラナリアの一種。一般にプラナリアと呼ばれるのはナミウズムシであるが、ウズムシ亜目に属する本種もプラナリアとして扱われることが多い。

概要

ナミウズムシより飼育が難しいため、一般のモデル生物として使われることは少ない。

日本産淡水三岐腸目の中ではナミウズムシに次いで生息範囲が広く、北海道から九州中部まで分布する。 低水温の湧水などに生息している。 本州以西では標高の高い場所に多い。 河川にすむものは水温の変化などで移動することがある。 ナミウズムシより環境の変化に敏感で生息地の減少がおきている。 体長は1cm~2cmほどで頭部先端部分は波状。体色は黒色で、頭部前端が白化する個体もいる。

再生力は比較的強い。水生昆虫などを食べ、飼育下ではアカムシや鶏レバーなどを食べる。 眼は基本的に一対で、レンズのない杯状眼である。 繁殖期は春で、その頃は生殖器が発達している。 飼育下では温度をコントロールすることにより、繁殖期を伸ばすことができる。

関連項目