ディオプトリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。河豚 (会話 | 投稿記録) による 2019年4月16日 (火) 08:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ディオプトリ
dioptre
眼鏡
記号 D, Dptr, dpt
MKS単位系
屈折度
SI m−1
定義 焦点距離が1mである屈折度
語源 ギリシャ語 dioptrā(通過して見る)
テンプレートを表示

ディオプトリ(diopter、記号: D, Dptr)は、(主として眼鏡用の)レンズの屈折力(屈折度、焦度)の単位であり、焦点距離メートルで表したものの逆数と定義されている。

例として、焦点距離が 0.5 m のレンズの屈折度は 1/0.5 = 2 ディオプトリ であり、無限遠を見た状態でめがねを掛けた時、ピントが合っている物までの距離は 0.5 m となる。

焦点距離は正負を区別し、レンズの場合は光の進行方向に焦点がある場合を正とする。つまり、遠視老視用の凸レンズでは値が正になり、近視用の凹レンズでは負になる。通常は正の場合にも符号をつけて "+2.0 Dptr" のように表記する。

ディオプトリの絶対値が大きいことを俗に「度が強い」「度がきつい」などと言う。1 inch = 0.0254 m であるので、1 Dptr = (1/0.0254) 度 = 39.37 度 となる。